ウィズコロナの旅行 OATAが高知県へ研修(1) 県リカバリーCPで送客決意
協同組合大阪府旅行業協会(OATA、徳原昌株理事長)の組合員18人が8月5―6日の2日間、公益財団法人高知県観光コンベンション協会の招きで四万十・足摺エリアの“旬”な施設を視察するモニターツアーに参加した。新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されている中での視察とあって、各施設がいかに“密”を避け感染症対策を講じながら観光客の受け入れを行っているかを現場で体感してもらう狙いもあった。
高知県がOATA組合員を招いてツアーを実施するのは2017年から始まった。OATA組合員旅行会社の集客力と、高知県観光コンベンション協会が設定する助成金を使った送客力を評価して定期的に実施されている。
一行は、伊丹空港から高知龍馬空港へ降り立ち、土佐清水市の足摺国際ホテルで開いた説明会に臨んだ。
同コンベンション協会の荒井修国内誘致部長は、現在行っている自然体験型のキャンペーン「リョーマの休日〜自然&体験キャンペーン」の概要のほか、新型コロナウイルス感染拡大で大幅に減少した県外観光客を高知県に呼び戻すことを目的とした「高知観光リカバリーキャンペーン交通費用助成事業」について次のように説明した。
「国のGo Toトラベルキャンペーンに連動する当県独自の事業がリカバリーキャンペーンです。県内宿泊を伴う旅行に対して上限5千円の交通費を助成し、当県観光の早期回復を目指します。Go Toキャンペーンとの併用も可能ですので、OATAの皆さんにはぜひご利用いただき、送客をお願いしたい」と呼びかけた。
一方、OATAの清水康市専務理事(三協マネジメント南海コスモツアーシステム)は、現在OATAは101社で100%保証のクーポンを発券し、受入施設に信頼を得ている協同組合であるなどと現況を説明。「高知県から今回の視察のお声かけをいただき会員に呼びかけたところ、3時間ほどで予定人数に達しました。高知県への送客にやる気満々の精鋭の会員が参加しています」と語り、1人でも多く高知県へ送客する決意を示した。
次いで、説明会会場となった足摺国際ホテルの田村卓実社長(あしずり温泉協議会代表理事)は「ミシュランが発行する旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で『足摺岬』と『足摺岬からの眺望』がそろって2つ星をいただいています。2つ星を2ついただいているので、足摺エリアは3つ星を超えた4つ星をいただいていることになります。この点をぜひ強調して高知西南エリアへ送客をお願いしたい」とOATA組合員に訴えた。

密を回避し飛沫防止が施された
足摺国際ホテルでの会食
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