復興への歩みを旅行で伝える JTB、節目の3月11日から「日本の旬 東北」スタート
JTB(山北栄二郎社長)は、国内旅行活性化を目的に展開する国内デスティネーションキャンペーン「日本の旬 東北」を3月11日にスタートさせる。東日本大震災から10年という節目に、復興へと歩みを進める東北6県の力強い姿と魅力を、地域観光素材を磨き上げたオリジナルプランを通して発信していく。9月末まで。
キャッチフレーズは「きらめく東北」。自然や風土、旬の逸品など東北が持つ旅の魅力を、「つなぐ・伝える」をテーマに旅行プランに落とし込み、復興へ貢献を続けていく。
個人旅行商品では、「福島県震災復興視察」として、福島県双葉町に昨年秋にオープンした東日本大震災・原子力災害伝承館や、同町や浪江町を語り部ガイドとめぐるタクシープランを設定。郡山や磐梯熱海温泉、いわきからの日帰りコースで、「ホープツーリズム」を推進する福島県観光物産交流協会の協力で実現した。
団体旅行では、宮城県石巻市の漫画家・石ノ森章太郎の記念館「石ノ森萬画館」を満喫するプランや、オンラインによる「南三陸震災語り部講話」、宮城県秋保温泉の秋保ワイナリー「美酒と食のテロワージュ学」プランなどを設定した。
そのほか、2019年のJTB交流創造賞を受賞した岩手県山田町の取り組みを商品化。津波被害から立ち上がり漁師たちが養殖に取り組むいかだを見学する。
そのほか、4月から始まる東北デスティネーションキャンペーンに合わせた「臨時列車『東北DC復興号』で行く岩手・宮城」や、東北の食や文化を楽しむ「にっぽん丸」のチャータークルーズなども実施する。
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