24年に国内観光活性化フォーラム招致へ 全旅協大阪、協力会と合同役員会
一般社団法人全旅協大阪府旅行業協会(吉村実会長=歓喜旅行サービス)、オーサカ・ゼンリョ協力会(金子博美会長=琵琶湖グランドホテル京近江)は3月18日、大阪市中央区のホテル日航大阪で合同役員会を開いた。協力会の前会長で現顧問の西村肇さん(西村屋ホテル招月庭)が加わり、31人が出席した。
吉村会長は「手ごわい新型コロナの影響で思うような動きはできませんが、くよくよしていても始まりません。緊急事態宣言が解除されたこのあたりで、旅行会社と受入機関の皆さんが協力し合って、一歩前進できる会議を開こうと思ったのが、今日の合同役員会です」と開催趣旨を説明した。
金子会長は「観光需要はなくなったのではなく抑えられている状況なので、ルールを守りながらの少人数の旅行は問題ないと言われています。春の暖かさはそれを実行するのにいい時期だと思います」と語り、日本観光振興協会が推進する「日本の観光再生宣言」に言及。
この宣言は観光業界と地域が一丸となってコロナ禍の危機を乗り越え、ニューノーマル時代の観光の再生を果たし持続可能な地域社会の実現を目的にしている。現在、宣言に賛同する企業や団体を募っており、3月17日の時点で583件の登録がある。金子会長は「宣言文へ賛同し、一緒に名を連ねて観光業界と地域を盛り上げましょう」と呼びかけた。
意見交換では、吉村会長が「我々はいいお客様をたくさん持っています。大手のパッケージ商品やOTAに負けない内容の団体・グループ向け商品を提案してほしい」と協力会側に提案。
これを受け「大手にはできない付加価値のある商品造成が必要」(西村顧問)、「旅行会社、受入機関から人選し、新商品を造る小委員会を設けて話し合ってみては」(松下安利さん=パインツーリスト)といった内容の提示があった。
また、協力会の谷口昇事業部長(山村別館)は、大阪・関西万博が開かれる前年の2024年に全国旅行業協会主催の国内観光活性化フォーラムを誘致し、大阪府や大阪市に旅行業協会の存在価値を示してはどうか、と提案。府外から来る旅行業関係者に大阪の魅力を知ってもらうチャンスだと話した。
これを受け、吉村会長は「理事の皆さんと話し合い、前向きに検討したい」と話し、フォーラムへの誘致に前向きな考えを示した。
席上、6月1日に両会の2021年度総会が同ホテルで開催されるとあって、ホテル側から万全を期して対応する旨の説明も行われた。
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