新理事長に鈴木隆利さん(ワールドツアーズ)選出 OATA、組合ファーストで新体制
協同組合大阪府旅行業協会(OATA)の第46回通常総会が3月24日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで開かれた。任期満了に伴う役員改選で、通算で7期14年にわたり理事長を務めた徳原昌株さん(国際旅行)が勇退し、鈴木隆利副理事長(ワールドツアーズ)を新理事長として選出した。
また、副理事長に清水康市さん(三協マネジメント南海コスモツアーシステム)、専務理事・事業部長に笠舞紀伴さん(照南トラベルサービス)が選ばれ、別掲の新理事が加わり、新たなOATAの歴史がスタートすることになった。
就任あいさつで鈴木新理事長は「大村、藤原、徳原といった3人の理事長のもと、7期14年理事として組合活動を学んできました。理事長という重責に身が引き締まる思いですが、コロナ禍のなかの正念場の2年間『組合と組合員の皆様のことを念頭に全身全霊の態勢で』9人の理事が一丸となって組合ファーストで頑張りたい。ご指導、ご鞭撻をお願いしたい」と話し、協力を求めた。
加えて、自身の出身地・愛媛県で甲子園出場校として知られる済美高校の校歌の一節「やればできる、は魔法の言葉」を紹介。「コロナ禍で大変な時期だからこそ“やればできる”と前向きに捉えていきましょう」と、総会に出席した組合員55人に訴えた。
2020年度のOATAクーポンの発券高はコロナ禍による旅行のキャンセルの影響で対前年比24%という結果だったが、昨年の総会以降の緊縮事業・経費削減を行った結果、組合収支では最小限の赤字で終えることができたと報告された。
21年度の事業に関しては、共同事業として京都府旅行業協同組合(京旅協)と兵庫県旅行業協同組合(兵旅協)とともに取り組んでいる「京りょ まる得プラン」を旅行需要が回復した際に高収益の商品として販売できるように準備を進めるほか、OATA定例会議や支部会をリモート会議で開催できるよう取り組むことを決めた。
総会終了後、別会場で総会を開催していたOATA連絡協議会(安藤元量会長=安藤予約センター)の代表メンバーも合流し、徳原前理事長と退任する理事へ感謝状を贈呈。徳原前理事長には花束も手渡された。
席上、徳原前理事長は「昭和49年(1974年)、27歳の時に旅行業の免許を取得しました。2年後の51年(76年)、OATA設立時に理事の末端に加えていただき、その後、販促部長、広報部長、事業部長、専務理事、理事長を歴任しました。理事長も7期14年務めさせていただきました。理事や会員の皆さんにご支援いただき、今日を迎えることができました。感謝申しあげたい」と謝辞。「OATAは中小旅行会社の支柱であるとの思いを持って、何とかコロナ禍を乗り越えてほしい」と呼びかけた。
OATAの新役員は次の皆さん(敬称略)。
▽理事長=鈴木隆利(ワールドツアーズ)▽副理事長=清水康市(三協マネジメント南海コスモツアーシステム)▽専務理事・事業部長=笠舞紀伴(照南トラベルサービス)▽総務部長・三役補佐=池脇一夫(カンゲキトラベル)▽財務部長=前田栄次(大阪大栄旅行)▽支部長会会長・第1支部長=東田正(高槻旅行サービス)▽第2支部長=松尾喜永(Y,sトラベル)▽第3支部長=田中忠和(エキスパート)▽第4支部長=堀内宏昭(トーヨートラベル)▽監事=岡本浩史(日本トラベルサービス)、田中久子(田中観光センター)
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