鉄旅オブザイヤー2020グランプリ、読売旅行や日本旅行ら4社共同企画が受賞 「鉄印帳」で地方三セク結ぶ旅
国内の優れた鉄道旅行を表彰する「鉄旅オブザイヤー」の2020年度グランプリに読売旅行と日本旅行、旅行読売出版社、第三セクター鉄道等協議会の共同企画「三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる『鉄印帳』付ツアー 9つの列車をツナグ!みちのく鉄道周遊」が選ばれた。
同賞は、鉄道旅客協会らでつくる鉄旅オブザイヤー実行委員会が主催し、JR各社や日本民営鉄道協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会が後援。旅行会社がつくる鉄道旅行商品を顕彰することで「鉄旅」の魅力を発信することを目的としており、今回で10回目を迎えた。
今年度の応募総数は過去最多の45作品。「旅と鉄道」名誉編集長の芦原伸さんが委員長、トラベルニュースat本紙コラム「未来への道標」でおなじみの井門隆夫さんらが審査員を務めた。4月21日にさいたま市大宮区の鉄道博物館で結果発表と授賞式が行われ。当日の投票でグランプリを決定した。
グランプリの「鉄印帳付ツアー」は、御朱印の鉄道版「鉄印」を求めて三セク鉄道40路線をめぐる旅。利用者の伸び悩みなど苦境の地方鉄道を盛り上げようと企画した。商品はメディアやSNSなどで話題を集め、コレクターや鉄道ファンら参加者の評価も高かったという。
審査委員からは「鉄印帳は第三セクター鉄道をつなぎ、利用促進を図る意味で革命的なイノベーション。御朱印は鉄道を愛する者にとっては何物にも替えがたい宝物であり、(このツアーは)経営難に苦しむ第三セクター鉄道を救済する面も含めて二重の意味で称賛に値する」(崎本武志 ・江戸川大学教授)など評価された。
また、一般部門で募集した「夢の鉄道旅行企画」で「ベストアマチュア賞」を、四国4県をめぐる東浦拓斗さんの作品「四国の三兄弟に会いに行く!小学生が考えた四国全県制覇の旅!!」が受賞した。
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