海外旅行早期再開のカギとアフターコロナの市場展望 JTBレポート2021が発売
JTB(山北栄二郎社長)は11月12日、コロナ禍における日本人の海外旅行への意向と今後の市場展望をまとめた「JTB REPORT 2021 日本人海外旅行のすべて(JTBレポート)」を発売した。JTB総合研究所が独自のアンケート調査や統計資料を基にマーケットの動向を分析している。
今年のレポートは世界的にコロナ禍が続き、国際旅行の本格的な回復が見られない現状、例年とは異なり、海外旅行再開への動向と、消費者意識からみるアフターコロナの市場展望に絞った内容になっている。
海外旅行再開への現状は、ワクチン接種率が上昇した西ヨーロッパや北米などでは国際線座席数が上昇し旅客の動きが再開。一方で、ワクチン接種が遅れた日本などアジアでは座席数が回復せず、旅行再開は大きく遅れている。レポートでは、アジアの早期需要回復にはワクチン接種率の引き上げや域内最大のマーケットである中国発の海外旅行再開がカギになると指摘している。
アフターコロナの市場展望では、日本人を対象にしたアンケートから、安心・安全が以前より重視されるという結果に。海外旅行再開後に行きたいデスティネーションは、日本人が行き慣れているハワイやアジアの国々が上位を占めた。
また、アフターコロナの中長期的な需要動向では、海外の物価上昇から旅行消費額が上昇する可能性を指摘。その反面、旅行者数の伸びは鈍化することも予測している。
JTBレポートの価格は1万3200円(税込み)。JTB総合研究所のウェブサイトで販売している。
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