ポストコロナで持続可能な旅行を構築 京旅協が研修・交流会開く
京都府旅行業協同組合(森野茂理事長=アルファトラベル)は11月9日、京都市中京区の京都ホテルオークラで「ポストコロナ・サステナブルツーリズムに向けての取り組み」をテーマに研修会・交流会を開いた。110人が出席した。
森野理事長は冒頭「観光業界がようやく動き出しました。その中で会員や協定施設の皆さまの何かのヒントになればと思って開くことにしました」と今回の開催理由を説明。従来は京都府知事や京都市長ら来賓を招いて開催していたが、組合員と協定施設と交流の時間を多く取るために来賓を呼ばずに開いた。
また「アフターコロナの観光は大きく変わることは間違いありません。コロナ禍のなかではバーチャル旅行やオンライン旅行が活発に動いていましたが、リアルな旅行に勝るものはないと思っています」と述べ「サステナブルツーリズムは地域社会や環境を守りつつ、旅行会社や協定施設が利益を確保し、経済的にも持続可能な観光業界にしていくことだと思います。今日お集まりの皆さんも今日の交流会で人と人とのつながりを大切にし、それぞれサステナブルツーリズムにつなげていくヒントにしてほしい」と呼びかけた。
このあとフォーシーズンズホテル京都の岸琢也総支配人が新型コロナウイルス感染症拡大への対応について講演。
岸総支配人は「フォーシーズンズホテルは世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症拡大のパンデミック宣言を行って以降、アメリカのトップクラスの医療機関であるジョンズ・ホプキンズ・メディスンインターナショナルとコンサルタント契約を結びました。医療機関のエキスパートが提供するコロナに関する安全性の情報を得て、オンライン会議を開き、世界各国で刻々と変化する情報を共有し、対応しています」と話した。すでに昨年7月から安全性に対応するガイドラインは7回変わっていることを報告し、万全な態勢で宿泊客を受け入れていることを伝えた。
講演会終了後は北近畿広域観光連盟、福井県京都事務所、高知県大阪事務所の各担当者が最新情報をアピール。ロビーでの名刺交換のあと、交流会を開いた。
今回の研修会・交流会は着席後の会場内の回遊の禁止や座席指定、マスク着用、京都市新型コロナあんしん追跡サービスなど新型コロナウイルス感染症に配慮した態勢で行われた。
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