「世界遺産って知ってた?」1位は屋久島 阪急交通社が調査
阪急交通社は1月12日、日本の世界遺産に関する知名度調査の結果を発表した。「世界遺産だと知っている」割合の1位は「屋久島」で67・6%。3人に2人が知っていたが、日本の世界遺産25件で知名度が5割を超えたのは5件。遺産の価値に見合った知名度獲得までは至っていない例が多いようだ。
質問は、日本の世界遺産一覧のから世界遺産と認識していたものを尋ねた。屋久島に続く2位「原爆ドーム」、3位「厳島神社」、4位「姫路城」、5位「富岡製糸場と絹産業遺産群」までが知っていた人が5割を超えた。
一方で、「富士山」や「古都京都の文化財」、「紀伊山地の霊場と参詣道」などは3割強から2割程度にとどまり、観光スポット単体としての知名度と反対に、「世界遺産」としての知名度は伸び悩んだ。25件最低の知名度は「国立西洋美術館本館」で8・6%。
同社では、「上位の世界遺産は特定のスポットとしてわかりやすいという傾向。『~群』など複数の遺産をまとめて示すものも多く、実際にどのような構成資産があるのか知られていないケースもあると考えられる」と分析している。
実際に行ったことがある経験は、知名度では7位だった「法隆寺地域の仏教建造物」が42・2%でトップ。2位は「原爆ドーム」、3位は「古都京都の文化財」、4位は「厳島神社」、5位は「姫路城」で、「京都」が入った以外は概ね知名度と同様の結果に。ただ、知名度1位の「屋久島」は19位。アクセスの難しさなどが原因とみられる。
調査は2021年9月に実施。全国の20代以上の男女524人が回答した。
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