売上高12・7%増、6億円の黒字転換に成功 日本旅行・21年12月期決算
日本旅行(小谷野悦光社長)は2月25日、2021年12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比12・7%増の1080億8400万円、営業損失は前年同期の1126億2千万円から4億円に、経常損益は同93億6200万円の損失から19億1800万円、当期純利益は同127億9100万円の損失から6億2400万円の黒字転換に成功した。
コロナ禍の落ち着きに応じて旅行需要も一部回復したが、インバウンドは再開されず、厳しい状況が継続。20年3月発表の「中期経営計画見直しの方向性」に基づき、ビジネスモデルの変革や運営体制・コスト構造の見直しなど抜本的構造改革への取り組みを進めた。法人営業では事業構造の転換へ非旅行分野の取り扱い拡大や新型コロナワクチン接種関連事業、個人旅行営業では店頭営業の縮小やウェブ販売の徹底強化を推進するなどの対策を施した。
個別決算は、売上高が同8・7%増の973億1400万円、売上総利益は同39・1%増の287億2200万円、営業利益は同97億6900万円増の24億3500円、経常利益は同80億3600万円増の22億8千万円、税控除後の当期純利益は同76億6100万円増の10億9600万円。 国内旅行部門では、国内団体の売上高が同59・6%増の294億3200万円、単品商品の売上高は同28・6%減の28億1500万円。全体の売上高は同20・3%減の576億1600万円、売上総利益は同13・1%減の126億1200万円。
うち赤い風船の売上高が同49・2%減の253億3600万円。JRとの連携でセットプランを中心にウェブ専用商品を強化。PCR検査プランやカーボンオフセット商品の展開、自治体の需要喚起策との連動商品「居住地限定割引プラン」を展開した。
海外旅行の売上高は同93・9%減の5億9300万円、売上総利益は同68・5%減の3億4900万円。国際旅行の売上高は同73・7%減の9億4300万円、売上総利益は同70・5%減の3億4400万円。付帯事業の売上高は同342億9800万円増の381億6100万円、売上総利益は同115億5400万円増の154億1600万円。
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