県民割、ブロック割で県との連携強化を図る 兵庫県旅行業協会・総会
一般社団法人兵庫県旅行業協会(山口嘉幸会長=ハート、162会員)は5月26日、神戸市中央区のオリエンタルホテルで2022年度定時総会を開いた。3年ぶりのリアル総会には40人が出席。久しぶりの会合で、コロナ禍からの復活へ気勢を上げた。
山口会長はあいさつで「こうでないと新年度は始まらない」と実際に顔を合わせての総会開催を歓迎。兵庫県の「県民割」事業の事務局を務めるなど取り組みの成果を挙げながら「ブロック割も始まるが皆さんになるべく早く情報を届けたい。今後も県の事業と連携を図り、会員の皆さんの役に立ちたい」と強調した。
21年度事業報告・収支決算、22年度事業計画案・収支予算案はいずれも承認・可決。22年度は勉強会や研修旅行を行う。
また、年会費については、全国旅行業協会本部の今年度会費の減額措置はないと決まったが、県協会の会費分は今年も全額免除する方針。
また、会員から「旅行業以外の会社が旅行業を行うこと」について意見が。旅行業は監査を受けるが、旅行業以外に監査はないか陸運局へ質問したところ「警察庁との調整事項のため取り締まりは特にない」との回答。これに対し、会員は「旅行業は旅行業法を守って経費もかけているのに、旅行業以外の会社はなにをしてもいいのか。ばかばかしいと感じてしまうのが現状だ」と憤った。
山口会長は「旅行業界の長年の課題。厳しい取り締まりを行ってほしいと県にも要望している。今後も抗議の声を挙げていきたい」と回答した。
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協会の事業会社・株式会社HATA(山中英彦社長=みずほトラベルサービス)の総会も行われいずれの議案も可決。山中社長はブロック割で他県協会と連携を模索しており、HATAが受け皿となるため6月には第3種旅行業登録、その先に第2種登録も見据えていることも説明した。
総会前には協力会であるくすのき会とのセールス会も開催。山口会長は「久しぶりの開催で皆さん熱心に商談されていた。活気があり、やはり顔を合わせて話してこそ」と手ごたえを語っていた。
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