「旅とSDGs」、旅行者の意識高く 日本旅行、「赤い風船」50周年でアンケート
日本旅行(小谷野悦光社長)はこのほど、個人旅行商品ブランド「赤い風船」の発売開始から50周年を迎え今後の旅行のあり方を検証しようと「旅とSDGsに関するアンケート」を実施した。
SDGsについて「理解している」「なんとなくわかる」はいずれも34%。年代別では学校で学ぶ機会の多い10代の方が43%、20代も39%と若年層で理解が進んでいる。
生活の中でSDGsを意識した取り組みを行っているかは「ある程度」55%、「常に」5%で6割が実践と社会での浸透がわかる結果に。その内容は「エコバックの利用」が最多で、「食べ残しをしない」「リサイクル」と簡単にできる内容が多い。
旅行プランを決める際にSDGs達成に向けた取り組みに貢献している商品を選ぶかは「選ぶ」は8%にとどまるものの「今後は意識して選びたい」が57%と、今後の旅行選択の大きな要素となる可能性を秘める。旅行プランで実践したいことは「地産地消」がトップで、「公共交通機関の利用」「伝統文化体験」などが続き、無理せずに楽しめるプランが求められている。
旅行者として気を付けていることは8割が「食べ残しをしない」と回答。リユース習慣の定着を意識させる項目も上位となった。旅館ホテルに置いてある使い捨ての歯ブラシなどの備品を必要と考えている人は19%、「なくてもいいがあった方がいい」が59%と脱プラスチックが進む中でもまだまだ必要性を感じているようだ。
鉄道が自動車よりCO2排出量が大幅に少ないことは「知っている」が48%、「聞いたことはある」が35%と理解度は高め。鉄道旅行復権へとつながるか。
旅行業・観光業へ求めることは「SDGsを取り組んでいるホテルや観光施設の明示」「取り組みによるポイント還元」「SDGs達成に貢献できる仕組み・プラン」がトップ3。情報発信やポイント還元など旅行会社ならではの仕組みづくりへの期待が高い。

調査概要は3月18日―4月28日に実施。赤い風船発売50周年の記念サイトを訪れた10―70代の男女7468人から回答を得た。
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