OATA、京旅協、兵旅協が高知へ 馴染みない県西南部へ3組合合同で研修旅行
高知県は11月15―16日の2日間、関西の旅行会社を招いて1泊2日の「関西圏旅行会社造成担当者向けモニターツアー」を実施した。参加したのは協同組合大阪府旅行業協会(OATA)、京都府旅行業協同組合(京旅協)、兵庫県旅行業協同組合(兵旅協)の組合員20人。例年OATA組合員単体で実施してきたが、3組合合同での研修旅行は初めて。
今回の目的地は高知県西南部。四万十市や宿毛市、土佐清水市、黒潮町、大月町、三原村の3市2町1村からなる幡多地区と須崎市になる。高知龍馬空港から始めに向かったのは須崎市の道の駅かわうその里・すさき。名物の「カンパチ丼」を食べ、カツオの藁焼きを見学した。
続いて訪れた黒潮町にあるソルティーブ灘製塩場。ここで作る天日塩は原材料が土佐海水のみ。一切火入れせず、太陽と風の力だけで結晶化させた塩づくりを行っており、一行は、塩本来の美味しさや塩がいかに身体や調理に大きな影響を及ぼしているかを学んだ。
2日目は土佐くろしお鉄道の有岡駅から中村駅まで、メディアで話題の「四万十川絶景橋梁列車」に乗車し、橋梁からの景色を楽しんだ。須崎市に戻り須崎市巡航船で訪ねた鳴無(おとなし)神社は「土佐の宮島」ともいわれ、皇室や芸能人の縁結びに一役買ったとあって今、女子旅に人気のあるスポット。
同じく須崎市の海の幸をアピールする「須崎サカナ本舗」では、水揚げされたカンパチやヒラメなど旬の魚を使った料理のほかコーヒーやスイーツも味わえることを見学した。須崎市では現在、高知信用金庫と「海のまちプロジェクト」に取り組んでおり、同施設はプロジェクトの一環としてオープン。旅行会社からの団体客の集客も見込んでいるという。
宿泊先の新ロイヤルホテル四万十で行われた観光説明会では、高知県幡多地区など受入施設の関係者と商談および意見交換会を実施した。
高知県観光コンベンション協会の小松昭二副会長は「まだまだ知られていないかもしれませんが、幡多地区には魅力ある観光素材が満ちあふれています。自然も豊かで食も充実しています。今回の研修でぜひ幡多地区のすばらしさを知っていただきたい」と話した。
参加した旅行会社は「幡多地区に足を運んだことはないが、これを機に企画を考えてみたい」「初めてきたが、魅力が豊富なことがわかった」など感想を述べていた。
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