有志募り北陸応援ツアー ANTA、近畿2府4県支部の役員会
一般社団法人全国旅行業協会近畿地方協議会(吉村実議長=大阪・歓喜旅行サービス)はこのほど、大阪市中央区のJEC日本研修センターで近畿各府県支部合同役員会を開いた。合同役員会の開催は2年ぶり。各府県支部役員ら50人が出席し、各支部役員の紹介と現在の活動状況について発表しあった。
滋賀県支部は、会員は地域に密着した旅行会社が多く、これまで一丸となって買い物ツアーを実施してきたことを報告。これからは体質強化を図り儲かる旅行業を目指して次世代が継ぎたくなる事業を構築していく考えを示した。
京都府支部は、府内周遊旅行促進事業補助金交付の継続や府民割「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」の受付窓口として行政との太いパイプを築いているとし、今後も会員のためになる事業を行っていくことを報告した。
大阪府支部は、コストをかけずに営業活動ができる手段の一つとしてインスタグラムやX(旧ツイッター)に着目。SNSの活用法を学ぶセミナーを中心に業務効率が上がるセミナーを多数開いたと伝えた。
兵庫県支部は、第1種旅行業の取得申請や派遣業登録を行ったことを報告し、環境にやさしい旅行業、新しい観光業の構築などを視野に入れた活動を行っていく考えを示した。
奈良県支部は、これまで総務広報とビジネスの2つの委員会を中心に活動してきたが、会員の交流を図るため新たに事業部を立ち上げ、クルーズ研修を実施したことを報告。また、ゴルフ同好会を作って会員同士がさらなる関係強化を図る取り組みを行っているとした。
和歌山県支部は、2020年から和歌山県旅館組合と一緒に取り組んでいる「わかやま12湯推進協議会」において県内の温泉地を巡る「わかやま12湯巡湯帳」を作成、4月1日から正式に稼働することを報告した。
発表会に先駆けて行われた株式会社全旅の説明会では、西日本支社の池上聡支社長が各事業の取扱実績を報告したほか、全旅クーポンやクレジット決済「全旅ペイメント」の概要を紹介した。
このあと開いた合同懇親会で吉村議長は「この会は本部からの支援があって行っているものではなく、各支部に予算の中から捻出していただいて実施しています。それぞれ交流を深めていただきたい」とあいさつ。能登半島地震で被害にあった北陸を応援するツアーを近畿二府四県の各支部有志で行いたいと呼びかけた。
懇親会にはラジオ大阪のアナウンサーである原田年晴さんが特別参加。原田さんは旅行好きが高じて自らも番組で「原田旅行公社です」を設けて観光地を紹介しているため「各府県での取り組みをご連絡いただければ取材に伺います」と話していた。
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