海外旅行への費用は増加、若者は平日前半活用 「NEWT」運営の令和トラベルが24年夏の海外旅行トレンド公開
海外旅行予約アプリ「NEWT(ニュート)」を運営する令和トラベル(東京都渋谷区、篠塚孝哉社長)はこのほど、2024年夏休み海外旅行のトレンドを公開した。海外旅行にかける費用は増加傾向。29歳以下は週前半の平日渡航で得に旅行を楽しんでいることを明らかにした。
同社執行役員(PR担当)の大木優紀氏は、「世界的なインフレや円安で海外旅行には厳しい状況が続くが、予約数、旅行意欲は減っていない。夏休みの海外旅行に20万円以上見込んでいる人の割合も増加しており、ある程度費用をかけて海外旅行にいく意思がある人が多いことが分かった。また、29歳以下の動向として、出発日を週前半の平日に設定するなど工夫している」と分析する。
同社では、NEWT 夏休み旅行予約ランキングを公開。集計は、NEWTの予約データをもとに、帰国日が2024年7月15日以降、出国日が9月30日までのツアーが対象になっている。アンケートの実施期間は、6月4~11日、有効回答数は1879。
同ランキングでは、韓国(31.0%)が圧倒的な人気を博し、次いで台湾(20.6%)、タイ(10.4%)が続いた。また、渡航先を29歳以下に絞ると、全世代と大きく違いはなかったが、韓国(34.2%)は+3.2ポイント多かったほか、セブ島が人気でフィリピンとタイの順位が逆転した。
夏休みの出発日ランキングでは、全世代が木曜日や金曜日、三連休の中日など週休日に合わせて出発している一方、29歳以下は月曜日や水曜日など週前半の平日に出発している傾向が見られた。「週前半の平日は利用客が少なく、週後半や土日と比較して航空券や宿泊費が安くなるため、29歳以下は会社や学校の休みをうまく活用して、得に海外旅行を楽しんでいる」と同社。
夏休みに海外旅行にいく予定があるかとの問いでは、74.4%(※)が海外旅行に興味があると回答。また、31.3%が実際にいく予定があることが分かった。同社は、「2022年から2024年の経年データを比較すると、行かないと思うと回答している割合が年々減少して悩み中や検討しているに移行していたことから、コロナ禍が過ぎ、海外旅行への機運が再び高まりを見せている」と分析する。※「いく予定がある」「検討している」「悩み中」を含む。
次に、夏休みの海外旅行にかける金額への問いでは、10~20万円未満が35.5%と最多だった。経年比較では、20万円以上使う割合が2024年は42.3%、2023年は25.0%と17.3ポイント増加している。「世界的なインフレ、円安のなかでも海外旅行にある程度の費用をかける意思がある」と同社。※2022年は水際対策の解禁直後により、久しぶりの海外旅行だったことを考慮して例外的な数値とみなしている。
最後に、2024年の夏休みに一緒に海外旅行にいく相手を尋ねたところ、友人や恋人といく人が47.4%と最多に。2022年はコロナ禍によりひとり旅もしくはビジネスグループでの旅行が多かったが、昨年度からはその傾向がなくなった。友人や恋人、家族などプライベートで海外旅行に行く傾向が見られた。
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