国内は1泊で大人数化、都市圏人気で近場人気 JTB夏休み旅行見通し
JTBは7月4日、今年の夏休み(7月15日―8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向見通しをまとめ発表した。各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから総旅行者数は対前年95・9%の6975万人で、総旅行消費額が同96・8%の3兆2743億円と推計している。
国内旅行者数は同95・8%の6800万人。アンケート調査結果によると、旅行目的は「家族と過ごす」が32・2%で最も多く。次いで「リラックスする、のんびりする」28・3%、「食事、地域の味覚を味わう」が25・9%。日数は「1泊2日」が前年より5・1ポイント増え37・6%と最も多く、「2泊3日」32・2%、「3泊4日」17・0%の順で、長期旅行は減少しており、全体として旅行期間は前年に比べて短くなっている。
旅行先は関東、近畿、東海は前年から増加している一方で、それ以外は軒並み減少。同行者は子ども連れの家族旅行など、前年に比べより大人数での旅行が増えていることがうかがえる。平均旅行費用は、物価高で価格自体が上昇しているものの日数の短期化など抑制傾向がみられ前年並みの4万2千円。
海外旅行者数は同101・2%の175万人と推計。コロナ禍前と比較すると65%程度回復してきた。一人当たりの海外旅行平均費用は23万9千円。行先は上位からヨーロッパ17・5%、韓国15・3%、東南アジア14・6%の順で、ヨーロッパについては前年から大幅に回復しており、パリ五輪の影響も表れているという。
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