JATA総会・懇親会あいさつ
JATA総会後の懇親会で来賓各氏のあいさつから―。
イン・アウト両輪 斉藤鉄夫国交相
「インバウンドとアウトバウンドが両輪で推進することは、国際交流の基本であり、重要なことだ。円安や海外の物価高など、日本人が海外旅行をするには必ずしも有利ではない局面が続いているが、観光業界や各国の政府観光局などと連携し、本格的なアウトバウンドの回復に向けた取り組みを進めていく」。また、コンプライアンス遵守の再徹底を図り、旅行業界の健全な発展に努めることを求めた。
ピークの平準化 盛山正仁文科相
学校の遠足や修学旅行について「ピークの平準化が求められている」とし、観光人材の育成についても「大学、高等教育での知能、国際的な競争力を引き上げることはもちろんだが、多くの学生に世界を見てもらい、また旅行に行こうと思ってもらえる後押しをしている。高校生も含めて、知見を広げ、国際的な競争力を引き上げる契機となる海外への留学は続けて支援していきたい」。
観光で希望を得る 二階俊博ANTA会長
観光が平和産業であることを強調し「日本の観光を前向きに進めることは世界平和、我々の幸せ、国の躍進につながる。また、観光は見る、聞くことから新しい希望を得る機会となる」「観光は学びを得るよいチャンスだ。そして、そのチャンスを活かすことが大事になる」
地方の隅々まで 菅義偉前首相
「単純計算だが昨年の2500万人のインバウンドでは、日本人1人当たり年間消費額400万人分をもたらしたことになる」「観光は成長戦略の柱、地方創生の切り札である。900万人が従事する極めて大事な産業の一つだ」。万博について「来場者は様々な地方に行き、長く滞在したいと考えており、皆さんと勉強しながら取り組んでいきたい」。
百聞は一見に如かず 山口那津男公明党代表
「百聞は一見に如かず。これからの観光の一番大事な効果だ。とりわけ若い世代、感受性の強い世代に海外旅行の機会を作ることは、長い目で見て効果は高い」と、修学旅行など旅行機会の創出に期待し、旅行業界の従事者に対して「コロナのパンデミックの谷が深かったが、しかし今は力強く回復している。現場では人手不足があるかもしれないが、旅行に行きたいという国民の意欲は確実に高まっている」。
人を惹きつける 小池百合子東京都知事
「旅行業におけるコロナ禍の1200日は辛かった。人に動くな、会うなという期間が続き、東京2020大会を期待していた人には本当に痛かった」。「都庁の広場で3月から始めた夜のプロジェクションマッピングには、すでに20数万人の人が訪れている。これまでは、パスポートの書き換えなどでしか訪れないという人も多かったが、人を惹きつける効果を生み出している」とし、発信を強化していく方針を示した。インバウンドの状況については、環境の整備を進めていくことを約束した。
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