中能登町とVTS、能登で防災と発酵文化を学ぶモニターツアーを開催
中能登スローツーリズム協議会(石川県中能登町)とJR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)は11月26~28日、1月1日に発生した能登半島地震の復興支援拠点として奥能登を支える中能登町でモニターツアー「『中能登町』は能登の元気を支えます! 防災の学びと能登の冬を代表する発酵文化の魅力を体験する3日間」を催行した。ツアーには関東や東北から10人が参加。能登半島地震で被害を受けた能登地域の復興に向けての取り組みや、防災の学び、能登の発酵文化の魅力を伝えた。![かぶら寿司づくり体験](https://www.travelnews.co.jp/img/3cdba227ff97e8594ef5f7648b132283-600x401.jpg)
かぶら寿司づくり体験
![崩れた護岸の見学](https://www.travelnews.co.jp/img/f6d9dde7e134a9df3546e90d1707d60c-600x400.jpg)
崩れた護岸の見学
防災学習とともに、能登に伝わる発酵食文化を体感
モニターツアーは、観光庁が令和6年度に推進する「地域観光新発見事業」の一環として実施。復興支援拠点である中能登町を起点に、能登の伝統的な食文化である「発酵食」に焦点を当て、体験を通じて魅力を体感できる内容が用意された。ツアーでは、震災当時の状況を聞きながら保存食の試食や、ダンボールベッドづくりなど、“もしも”の時に役立つ防災の知恵を得られる防災体験、冬の能登の伝統文化である「発酵食文化」を体感できる「かぶら寿司」づくり体験、「どぶろく」づくり見学などを行った。![段ボールベッドづくり](https://www.travelnews.co.jp/img/0b76284babcbf22a94ae028658c2f58c-600x399.jpg)
段ボールベッドづくり
![震災復興対策室からの説明@天日陰比咩神社](https://www.travelnews.co.jp/img/4e321474a2edcb3d2d22c900f262a9d8-600x400.jpg)
震災復興対策室からの説明@天日陰比咩神社
![かぶら寿司収穫体験](https://www.travelnews.co.jp/img/2c0c862f53c1628ee59e5d7175b7d812-600x395.jpg)
かぶら寿司収穫体験
![太郎右衛門で行われたどぶろくづくり見学](https://www.travelnews.co.jp/img/5820651a60ea6a438c7456a4f719fa3c-600x400.jpg)
太郎右衛門で行われたどぶろくづくり見学
![備蓄米の試食](https://www.travelnews.co.jp/img/b72fac141716d58d446940bf119c6d64-600x401.jpg)
備蓄米の試食
![保存食](https://www.travelnews.co.jp/img/09cfdc1e20b14b7ed49ee4e841f36b9d-600x400.jpg)
保存食
![加賀屋(車窓より)](https://www.travelnews.co.jp/img/16ab62442d9a521f75e2e05db8154837-600x400.jpg)
加賀屋(車窓より)
「かぶら寿司づくり体験」など体験コンテンツが高評価
ツアーの参加者は、全員が初めて中能登に来訪。「発酵文化に興味があった」「防災の学びを得たかった」という人が多数を占めた。参加者アンケートでは、ツアーをおすすめしたいかを尋ねる10点満点の問いでは、約7点、体験コンテンツを5段階評価(とても満足~不満)で尋ねたところ、ほとんどの人が満足、またはとても満足と答えた。おすすめしたい理由としては、知名度以上に食文化など魅力的な体験の豊富さなどが挙げられた。 かぶら寿司づくり体験については、「手間のかかる作業だということが理解できた」「自宅でも作ってみたい」「仕分けや手順に関する丁寧な説明があり、さらに持ち帰れてうれしかった」「作ってみて値段の価値が分かった」という声、どぶろくづくり見学については、「びん詰めを体験したが、仕込みなども体験してみたい」「時間と共にアルコール度数が増していくとは知らなかった」「シャーベットどぶろくが、まろやかでおいしかった」「どぶろく、甘酒が体に良いことを学んだ」という声が上がった。 防災の観点での気付きについては、「段ボールベッドが想像以上に簡単に作れて丈夫なことに驚いた」「震災のたびに知識は増えるが、自分が現場にいたらと思うと不安になる。冷静さが大切だと実感した」「トイレ問題の現実が聞けて良かった。日頃からの人とのコミュニケーションも大切だ」「他人事にせず、もしもの時のために準備したい」など、今後の備えについての回答が多かった。 ツアーを終えて、中能登スローツーリズム協議会は、「ツアー終了後、28日の晩にも比較的大きな揺れがあり能登でこのツアーを続ける意義が確かにあった。お客様とのやりとりからも多くの学びを得た」と、モニターツアーの経験を生かしながら防災、食文化を伝えていくことを改めて確認した。VTSは、「発酵文化をはじめとした能登地方の素材に魅力があることはもちろんだが、その魅力を伝えたいという中能登町の皆さまの熱い思いや復興に対する思いを強く感じていただけるツアーとなった」と振り返った。 今後、中能登スローツーリズム協議会ではモニターツアーの実績を生かしながら、OTAの活用など、地域ならではの体験を生かした着地型ツアーの企画、販売も進めていく予定だ。 取材協力:VTS、中能登スローツーリズム協議会地域情報 の新着記事
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