JAL、9月から柳田邦男氏監修の国内・国際線「機内安全ビデオ」を放映
JALグループは9月1日、「安全・安心の再構築」に向けた取り組みの一環として、国内線・国際線で機内安全ビデオをリニューアルする。訪日外国人の増加にあわせ、日本語、英語に加えて11種類の外国語にも対応。緊急時の危険や対応策を、従来よりも具体的で臨場感のある映像で安全を確保する。
ビデオは、より安全に空の旅を楽しめるように、近年の世界の航空事故事例から得られた教訓と安全アドバイザリーグループからの助言を踏まえて制作されたもの。内容は、ノンフィクション作家で評論家の柳田邦男氏を座長とし、ヒューマンファクター、失敗・欠陥分析、組織運営・文化、安全等に幅広い知識、経験を有する5人の社外有識者によって構成された。
緊急時の危険や対応策を、臨場感ある映像で紹介
今回のビデオでは、緊急時に想定される危険な状況について、「着席時」・「緊急脱出時の機内」・「緊急脱出時の機外」の各シーンに分け、従来の機内安全ビデオよりも臨場感のある映像で描いた。適切な行動を取らない際に起こりうるリスクを具体的に表現することで、その行動の目的を理解し、必要性を認識できるように制作している。
■着席時のシーン
「荷物を正しい場所に収納しないと、飛散した荷物でケガをする恐れがあること」「常時シートベルトを着用しないと、突然揺れた際に身体が浮き上がりケガをする恐れがあること」を、想定される人やモノの動きを映像化することで発生するリスクを具体的に表現している。
■緊急脱出時の機内のシーン
近年の世界の航空事故では、緊急脱出時に手荷物を持ちだすことで脱出の妨げとなる事例が報告されている。荷物を持って行動すると、通路が塞がれて大勢が脱出口に進むことができなくなる様子や荷物やハイヒールによって、脱出用スライドが破損して利用できなくなる恐れがあることを描き、その行動が他の人の命をも脅かすことを表現している。
■緊急脱出時の機外シーン
スライド滑走のシーンでは、実際に体験される目線での表現を取り入れた。滑走時のスライドの高さやスピード感に加えて、滑走後のケガを防ぐため、バランスを保ってスピードをおさえることができる正しい姿勢をとるためのポイントとして、着地点を見ながら滑ることを描いた。また、迅速な脱出とケガを防ぐためにスライド下での援助を同社はお願いしているが、具体的な援助の方法についても、横だけでなく正面からの映像も加えてわかりやすく表現している。
「10月からは、安全に関するルールとマナーをまとめたビデオもリニューアルし、搭乗中の機内や個人画面で見れる予定だ」と同社。
企業サイト :http://www.jal.com/ja/flight/safety/flight/
YouTube JAL公式アカウント”JAL on YouTube” :https://youtu.be/CAzUKWGUbOI
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