西武鉄道の特急ラビューが今年のグッドデザイン金賞に
19/11/05
日本デザイン振興会(東京都港区)は10月31日、2019年度のグッドデザイン大賞と金賞19本などを発表した。このうち経済産業大臣賞の金賞には、西武鉄道(埼玉県所沢市)の特急車両「Laview(ラビュー)」が選ばれた。
ラビューは、球形の先頭車両や、極限まで広く取った客室の窓などが特徴。金沢市の21世紀美術館などを手掛けた妹島和世建築設計事務所が、都市や自然の中で、やわらかく風景に溶け込む特急というコンセプトを形にした。
審査員からは、「アヴァンギャルドな球形の先頭車両、驚くほど大きな客室窓、窓からはリビングルームを彷彿させる心地よい暖色イエローのシートが良く見えるなど、乗車前から乗客の心をたかぶらせる仕掛けが満載だ」と評価された。
ラビューは2019年3月から池袋-西武秩父間で運転を開始。都心と秩父多摩甲斐国立公園を抱える埼玉県北西部の秩父市を、約1時間20分で結んでいる。
なお、大賞の内閣総理大臣賞には富士フィルムの「結核迅速診断キット」が選ばれた。
今年のグッドデザイン賞には4772件の応募があり、過去最多の1420件がグッドデザイン賞に選ばれた。このうち独自性、提案性、審美性、完成度などの面で選定されたトップ100から、大賞や金賞が選ばれた。
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