成田、関空、中部 19年冬期国際定期便数は過去最高の見込み
成田国際空港、関西エアポート、中部国際空港の3社によると、2019年冬ダイヤ期間(10月27日~20年3月28日)の成田、関空、中部の国際線定期旅客便数は、いずれも冬ダイヤの過去最高を記録する見通しだ。
このうち成田は週1716便(集計対象は11月10日からの14日間)となる見込みで、18年冬ダイヤ比では69便増、今年の夏ダイヤ比では16便減。日韓関係の悪化により韓国線が減少する一方、急増する中国線が全体を牽引した。LCCの週間便数は18年冬ダイヤ比8便減の318便で、全体に占める割合は1.3ポイント減の18.5%。運航会社数は過去最高の91社で、就航都市数は112都市、路線数は114路線を見込む。
方面別では、中国線が18年冬ダイヤ比80便増の314便と最も増加する一方、韓国線は36便減の164便となる見込み。冬ダイヤ中の新規就航については、期初から全日空(NH)がチェンナイ線などが運航を開始しているほか、3月のエルアル・イスラエル航空(LY)によるテルアビブ線開設などを予定している。
なお、国内線旅客便は18年冬ダイヤ比8便減の週485便で、19年夏ダイヤ比では6便減。LCCは18年冬ダイヤ比28便減の326便で、全体に占める割合は0.4ポイント減の67.9%となる見込み。
関空の12月のピーク時の国際線定期旅客便数は週1409便となる見込みで、18年冬ダイヤ比では69便増、19年夏ダイヤ比では24便減。このうちLCCは韓国線の減便などにより18年冬ダイヤ比62便減の462便となり、LCCが占める割合は6.3ポイント減の32.8%で3分の1以下に低下した。運航会社数は2社増の63社、就航国・地域数は21ヶ国、就航都市数は75都市を予想する。
方面別では、成田同様に中国線が大きく増大し、18年冬ダイヤ比168便増の583便となる一方、韓国は108便減の238便となる見込み。冬ダイヤ中の新規就航については、3月のスイスインターナショナルエアラインズ(LX)によるチューリッヒ線開設などが予定されている。
なお、1日あたりの国内線旅客便数は18年冬ダイヤ比4便減の66便で、19年夏ダイヤ比も4便減。LCCは18年冬ダイヤ比9便減の35便で、全体の半分強を占める。
中部国際空港よると、ピーク時の国際線定期旅客便の週間便数は週455便となる予定で、18年冬ダイヤ比では82便増、18年夏ダイヤ比では8便減。このうちLCCは週92便で、全体に占める割合は20.2%となる。旅客定期便の運航会社数は37社、就航都市数は38都市。新規就航については、期初から上海吉祥航空(HO)が無錫線の運航を開始しているほか、中国南方航空(CZ)が武漢線を復便。11月1日からは深セン航空(ZH)も無錫線を運航している。
1日あたりの国内線旅客便数は18年冬ダイヤ比1便減の88便で、19年夏ダイヤ比では8便減。就航都市数は19都市となる見込み。11月29日にはスカイマーク(BC)が週2便で成田線の運航を開始する。
情報提供 トラベルビジョン
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