JR西日本、島根県邑南町と「地方版MaaS」構築へ協定 配車システムの実証実験を実施
20/04/07
JR西日本と島根県邑南町は、複数の移動手段を一つのサービスとして捉える「MaaS(Mobility as a Service)」の構築を目指し協定を締結、4月1日からタクシーの配車システムの実証実験を始めた。新しい地方公共交通の提供を実現し、地域の生活や周遊観光の発展につなげる。
協定期間は4月1日から2023年3月31日までの3年間。同社では近年、MaaSへの取り組みを深めており、兵庫県篠山市や和歌山県南紀エリア、広島県尾道市などでも地域の実情に応じた取り組みを進めてきた。邑南町とは19年10月からMaaS構築の検討を開始。今回の協定、実証実験につなげた。
両者の連携では、地域公共交通のデジタル化とキャッシュレス化▽町内の観光素材の連携や情報発信▽病院やスーパーなど生活関連サービス▽都市エリアとのつながり―を求めて、MaaS構築を目指す。
今回の実証実験では、町内を走る三江線の代替交通が4月から、利用者の予約に応じて運行する「デマンド交通」化されることに伴い実施。運行エリアの拡大よる予約管理の複雑化やドライバーの安全確保などの課題もあることから、交通のデジタル化に向けて配車システムを導入し、運営効率化と安全のサポートを図る。
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