JR九州・東海、令和2年7月豪雨被災状況まとめ 不通区間や代行輸送
JR九州とJR東海は、令和2年7月豪雨による被災状況をまとめた。
【JR九州管内】(7月12日時点)
久大本線=豊後中村―野矢間「第二野上川橋りょう」が流失。橋脚の傾斜、トンネルや線路への土砂流入など線路災害が発生。被災件数は145件。日田―向之原間の復旧の見通しは立っておらず、由布院―向之原間は7月14日からバスによる代行輸送を実施している。
肥薩線=鎌瀬―瀬戸石間「球磨川第1橋りょう」、那良口―渡間「第二球磨川橋りょう」が流失。盛土や路盤、道床の流出など線路災害が発生。被災件数は65件。八代―真幸間の復旧の見通しは立っていない。
鹿児島本線=熊本県内では玉名―肥後伊倉間で、鹿児島県内では木場茶屋―串木野間、上伊集院―広木間で土砂流入が発生。いずれも復旧に向けた工事が進んでいる。被災件数は土砂流入や盛土流出などが26件、倒木や土砂流入、線路浸水、盛土流出などが109件。
【JR東海管内】(7月14日時点)
高山本線=飛騨萩原―上呂、上呂構内、飛騨小坂―渚、飛騨一ノ宮―高山で土砂流入などが発生。飛騨萩原―飛騨小坂間、渚―高山間は7月16日からバスによる代行輸送を行い、同20日始発までに運転を再開する見込み。飛騨小坂―渚間は復旧へ準備を進めている。特急「ワイドビューひだ」は減便して名古屋―下呂間、高山―猪谷間の運転を再開。下呂―高山間の普通列車はバス代行輸送を含めダイヤを変更して運転する。
飯田線=小和田―中井侍で斜面崩壊が発生。水窪―平岡間が不通となっており、運転再開まで約3カ月の見込み。特急「ワイドビュー伊那路」は全線運転再開まで全列車全区間を運休する。
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