大阪―ドーハ就航 カタール航空、8年ぶりに再開
カタール航空(QR)の大阪(関西)―ドーハ線が3月1日、運航再開した。2005年に就航し16年に休止して以来、約8年ぶり。使用機材はエアバスA350―900型機で、ビジネスクラス36席とエコノミークラス247席。毎日運航する。
関西発の初便に合わせ、関西空港で記念式典が行われた。カタール航空の北アジア営業統括本部長チェオン・ユー・チャン氏は「大阪はカタール航空にとって非常に重要なマーケット。(既存の成田線、羽田線と合わせて)日本路線が増えることで、旅行者の皆様により良い接続性を提供するとともに、関西圏の観光と貿易の活性化の一助となれば幸いです」などとあいさつ。搭乗ゲートの前では特製のケーキも搭乗客らに振る舞われた。その後、カタール航空や関西空港の関係者らが見送る中、QR803便はほぼ定刻で出発し、ドーハへ向かった。
カタール航空は、世界170都市以上に就航ネットワークを持つ、中東を代表する航空会社。最新のビジネスクラス「QSuite」をはじめ、機内サービスなどは世界的に高い評価を受けている。また、拠点であるドーハのハマド国際空港は「世界最高の空港」に選ばれ、空港内での快適さ、乗り継ぎのスムーズさ、ショッピングなども存分に楽しめる。
関西線はドーハで深夜発着となり、以遠のヨーロッパやアフリカなどへ向かう乗り継ぎに便利な時間帯。カタール航空によると、今回の初便はドーハ発は約9割、関西発が約85%の搭乗率で、今後の座席占有率も高めに推移しているという。
近年、日系を含む多くの航空会社の欧州発着便がロシア領空の飛行を避けるために所要時間が増えた一方、以前と同じ飛行ルートの中東経由はビジネスや観光、留学、帰省などで需要が高い。関西発着の中東系航空会社は、エミレーツ航空、エティハド航空、ターキッシュエアラインズ、そして今回のカタール航空で4社目。中東乗り継ぎの利便性と中東系航空会社の存在感と勢いは、今後も続きそうだ。
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