北陸新幹線敦賀開業の効果あり じゃらん、DBJが調査
24/04/15
北陸新幹線が3月16日に福井県・敦賀まで開業した。同日スタートした北陸応援を相まって、能登半島地震でダメージを受けた北陸観光の復興を後押ししている。
リクルート・じゃらんリサーチセンターがこのほどまとめた「国内宿泊旅行ニーズ調査2024春」によると、北陸への交通手段に関して「新幹線・特急列車」と回答した割合がゴールデンウイークを含めた春期間に約30%に達した。
同センターでは「冬の時期は18・8%であったことを考えると、北陸新幹線の敦賀までの延伸に伴う利便性の向上や、北陸新幹線そのものの知名度の上昇が影響を与えている」と分析する。

3月16日に敦賀まで開業した北陸新幹線
日本政策投資銀行(DBJ)が試算した北陸新幹線の敦賀開業による経済波及効果は、首都圏や関西圏からの増加入込客により福井県が年間で約309億円、石川県が約279億円と見込まれている。このうち福井県への直接効果は、ビジネスで約91億円、観光で約100億円。観光に占めるインバウンドの経済波及効果は、約32億円になる。
DBJでは新幹線開業を機にした持続可能な地域づくりが肝要であり、「北陸エリア」として魅力を高め滞在時間を延ばすことが経済効果を高めるポイントだとしている。
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