「京料理と舞妓」花街プランが人気 京都・祇園畑中
10/09/13
京都市東山区の料理旅館・祇園畑中が設定しているプラン「京料理と舞妓の夕べ」が人気を集めている。京の花街文化が気軽に楽しめるとあって、国内だけでなく訪日客の利用も多い。風情豊かな秋冬の京都の夜を体感できるプランとして今シーズンも注目を集めそうだ。
同プランは2009年1月から開始。旬の京野菜や全国から集めた魚介類を中心とした京料理を味わいながら、京舞の観賞やお座敷遊びが体験できるもので、舞妓さんとの歓談や記念撮影も楽しめる。京都の大きな魅力の1つでありながら敷居が高いイメージをもたれる花街文化を、国内外の観光客に気軽に親しんでもらおうと企画した。
地域資源の活用と新規性が認められ、中小企業基盤整備機構の「地域資源活用支援」制度にも採択。京都市観光協会と協力した事業でもあり、同協会が毎年展開しているキャンペーン「京の冬の旅」のイベントの1つとしても組み込まれている(今季は来年1月10日―3月22日)。
プラン開始から今年7月までの19カ月で、国内約2600人、訪日客約1千人の計約3600人を集客。カップルや若い女性の利用も多く、英語通訳による解説も用意していることから訪日客からも好評を得ている。今後は訪日客へのPRを強化し、月間320人の集客を目指す。
プランの価格は1人1万8千円でフリードリンク付き。定員は10―40人。月水金土曜と特定日に実施する。