京都・日昇館尚心亭で初の大衆演劇公演
11/02/23
京都市東山区の日昇館尚心亭(野村一雄社長)は2月18-21日までの4日間限定で、和歌山県海南市に芝居小屋を持つ「すわん江戸村 劇団紀州」公演を行った。京都の旅館内で大衆演劇の公演は珍しく、同館でも初の試み。同劇団にとっても初めての京都公演で、座長に瞳ひろしさんを迎えての公演となった。
今回の公演は「劇団紀州」の座長、市川昇次郎さんが「芝居を通じて人として何が大切なのかを考えてほしい」との思いで大衆演劇公演を続けている考えに同館の十河唯浩部長が共感。昨年9月から準備を進めてきた。
野村社長も「大衆演劇のなかにある人情芝居は、現代人が忘れかけている心の持ちようを呼び覚ましてくれる魅力がある。涙と笑いで感動を味わってもらいたい。そしてこれまでの京都観光にはない"何か"をお持ち帰りいただきたい」と話している。
1月上旬の段階では100人にも満たない集客だったが、金沢や岡山から来たファンも含めて最終的には4日間の昼・夜公演で約700人を集めた。大衆演劇は今後も続けていく考えだ。