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鑑真和上にちなむ精進料理を開発 奈良パークホテル/奈良

11/08/23

奈良市の奈良パークホテル(箸尾享嗣社長)は鑑真和上の故郷である中国・揚州の大明寺に伝わる精進料理「和上御膳」を完成させ、好評を得ている。

「和上御膳」は2009年、唐招提寺金堂解体落慶法要の際、大明寺の指導を受けて招待客に振る舞ったのが縁で、1年半かけて日本人向けにアレンジ。昨年6月に同寺で国宝・鑑真和上坐像と重文・御影堂が特別公開されるのに合わせ、御影堂で御膳を献上したのち、一般客への販売も始めた。

料理は20品目以上を出すことができるが、椎茸をつららにして片栗をまぶし油で揚げウナギに見立てた「素炒●魚」、南瓜を蒸してペーストにして白胡麻をつけて油で揚げた「南瓜珠」、三種の野菜を細切りにしてキャベツで巻いた「三糸菜巻」、長芋に胡麻をつけて油で揚げた「魚排」など比較的口当たりのいい13品を提供している。(●は魚へんに善)

和上御膳

1日30食限定の「和上御膳」

1日30食限定で、4千円(税サ込み)。団体対応には料金の相談に応じる。現在月300食が出ているという。

箸尾社長は「品数で料金は調整できるので、精進料理に興味のある方はぜひ食べに来てほしい」と話す。

同ホテルでは天平時代の宮廷料理を古代ヘルシー料理として再現した「天平の宴」(日帰プランで1万2075円、税サ込み)を専用の特別室で食べることができるなど、料理に関して他の施設にはないこだわりを持っている。

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