上松屋 震度6強経験の栄村村民に宿泊プラン
11/09/07
信州別所温泉の旅館、上松屋(うえまつや、長野県上田市)は、今年3月12日に発生した長野県北部地震で被災した栄村の住民に、往復送迎バス付き宿泊プラン(1泊2食付き)を3120円で提供する。
催行日は9月12日、12月12日と、2012年1-7月と9月の主に12日で、計10回。料金も催行日も、地震が発生した3月12日にちなんで決めた。
往路は栄村役場13時30分発で、上松屋16時着。復路は上松屋10時発、生島足島神社に立ち寄り、栄村役場着は13時。いずれの回も、最少催行人数は10人。別所温泉では、長野県北部地震復興を北向観音で祈願してもらう。
プランを考えた上松屋社長の倉沢章さんは、「祖父母が栄村に住む従業員がいます。お見舞いに伺って、主に高齢者が復興に取り組んでいる姿に感銘を受けました。栄村の島田茂樹村長とも面会しプランの実施を申し入れました」と、温泉宿泊で村民に疲れを癒してもらうことに期待する。
栄村の人口は2300人。65歳以上の高齢者が占める割合は4割を超える。東日本大震災の翌日に発生した直下型の長野県北部地震では、震度6強を観測。村内では家屋33戸が全壊したほか、道路や橋梁なども被害を受けた。