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新潟県旅館組合が「朝ごはんプロジェクト」 東京で試食会

11/09/29

日本一のコシヒカリを地域に伝わる自慢のおかずで食べてもらう「にいがた朝ごはんプロジェクト」が、9月1日から新潟県の13の温泉地の115軒の旅館ホテルで始まっている。夕食偏重の1泊2食型の旅館ホテルにあって、県全体で朝ごはんに本気で取り組むのは新潟が初めて。しかも、試食会で確かめた。おいしかった。

新潟のおいしいコシヒカリを、その土地の水で炊き、その土地で採れた食材でつくったおかずで食べてもらう、にいがた朝ごはんプロジェクト。決めごとは、新潟県内産のコシヒカリを使用し、各温泉内で新潟県内産食材を使った共通のおかずを提供すること。

伝統食あり、プロジェクトで開発したオリジナルの味噌を使った食材あり、地元産の蒸し野菜やイカの刺身と、食べて見たくなる朝ごはんがそろった。このうち新たに開発したおかずを「にいがた朝ごはんの素」として販売するのも、朝ごはんプロジェクトの一部。すでに6つが商品化され販売されており、13温泉地すべてのおかずの商品化を進めている。

今回の秋版朝ごはんは11月末まで提供し、来年4月以降は春夏秋冬、通年で地域共通の朝ごはん提供を目指す。

朝ごはんプロジェクト

「朝ごはんプロジェクト」
に取り組む皆さん

にいがた朝ごはんプロジェクトをPRしようと新潟県旅館組合、新潟県観光協会が中心になり9月13日、東京でプレスを対象に発表会と試食会が開かれた。

朝ごはんプロジェクトを主催する新潟県青年部の高橋五輪夫・青年部長(湯沢温泉・雪国の宿高半)は「旅館が地域とともに、地域の食のブランドをつくりあげていく取り組みです」と話し、一昨年から地域共通の朝ごはんの提供に取り組み、県全体のプロジェクトのきっかけとなった松之山温泉の柳一成さん(ひなの宿千歳)は「1軒ではなく地域で取り組むことで、消費量が増え計画的な作付けが可能になります。こうして観光と農業が連携することで、観光の目的でもある里山の原風景が守れることに期待しています」などと、プロジェクトへの意気込みを語った。

試食会にはコシヒカリのごはんと、13の温泉地の自信の朝ごはんが並んだ。えちごせきかわ温泉郷の米粉のスティック入り「まんま汁」はおかわりした。月岡温泉の蒸し野菜の盛り合わせは彩りも鮮やか、岩室温泉の大根からし巻は初めての味わいで、また食べたい。鵜の浜温泉のメギス天日干しの炙り焼きには鵜の浜の太陽と海と風が凝縮し、頭から尻尾までむしゃむしゃといけた。地元の加工業者から仕入れているといい、地元青年部員は「11月末まで意地でも毎朝出し続けます」と気合が入っていた。

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