鳴門市「鯛丸」で祝賀会 開業30年機に全面改装/徳島
11/11/17
開業30年を機に全面建て替え工事を進めていた徳島県・鳴門市の旅館「鯛丸」の内覧会と完成祝賀会が10月17日に開かれ、関係者200人が出席した。
祝賀会で宇井景子社長は「ようやくこの日を迎えることができました。鯛丸の新たなスタートで地域発展のためにがんばります。経験不足で未熟ですが、厳しいご指導をいただきながら、温かいお言葉をいただきたい」とあいさつ。
徳島県の飯泉嘉門知事は「新しい鯛丸の客室はバリアフリーになっており、部屋のお風呂や大浴場から大鳴門橋が一望できるおもてなし重視の施設になっています。観光立県・徳島を支えていただけると期待しています」と、祝辞を述べた。
新しくなった鯛丸は、5階建て。5階には男女露天風呂付き大浴場と、露天風呂付き洋室を4室備える。4階には洋室ツイン11室、3階は10畳の和室11室、2階には144人が収容できる和室大宴会場と和個室の3室、1階には食事処とフロント、売店がある。
宴会場と客室はオーシャンビューで、特に大浴場からは鳴門海峡と大鳴門橋を一望することができる。食事も鳴門鯛をはじめ地元にこだわった料理を提供する。
ちょうど30年前の同館オープン時に開かれた祝賀会を撮影したビデオが出席者に公開された。当時、大塚製薬の社長だった大塚正士さんが席上「鯛丸を側面から協力することを約束したい」と語っているスピーチが映し出された。後年、大塚社長は大塚国際美術館を鯛丸のすぐ近くに建設し約束を実現。出席者は感慨深く見入っていた。