ハローキティで誘客キャンペーン　全旅連シルバースター部会

全旅連シルバースター部会（８８１軒）はこのほど、東京・平河町の都道府県会館で２０１２年度総会を開き、ハローキティグッズを使った誘客キャンペーンの実施など12年度事業計画と予算を決めた。また、総会記念講演会を行い、井手憲文・観光庁長官が新観光立国推進５カ年計画などについて説明した。

キャンペーンは夏休みの集客を目的に８月31日まで行う。ハローキティをデザインしたオリジナルの団扇、ランチョンマット、子ども用甚平を作製、キャンペーン参画旅館で集客グッズとして活用する。

シルバースター部会では09年6月から楽天トラベルのウェブサイトで展開している「全旅連認定の人に優しい宿」のコーナーを通じた予約が好調。ネット販売や、こうした集客に結び付くキャンペーン事業の展開で部員のメリットを創出し、会員拡大を図りたい考えだ。

多田計介部会長（石川県和倉温泉・ゆけむりの宿美湾荘）はあいさつで「東日本大震災後に東北エリアの会員が減少したこともあり、会員数を９５０軒まで回復させたいとした目標を達することはできませんでした。ただ、年間約20軒の新メンバーが加わっています。へこたれずに部員拡大に取り組みたい」と話した。

集客事業に加え、衛生管理や危機管理の分野にも引き続き力を入れる。シルバー部会ではこれまでも、ノロウイルス予防対策や新型インフルエンザ対策で、安全管理のためのマニュアル本を作製・配布するなどの活動を行っている。

シルバースター旅館ホテルは、高齢者や障害者が利用しやすいよう、設備や料理などの点で一定の基準をクリアした旅館ホテルで、全旅連が認定している。