名旅連中国・四国支部会、4年ぶりに地区会復活
名鉄観光サービス協定旅館ホテル連盟中国・四国支部会(近兼孝休会長=琴平グランドホテル、115会員)の総会がこのほど、島根県松江市のホテル一畑で開かれた。各県単位の地区会を4年ぶりに復活させ、宿泊客誘致と増売に取り組む。
名旅連では、支部会の活動を事業推進の中心にしていたが、中国・四国支部会は圏域が広く、地元密着の事業推進体制が必要とし新たな地区会を設けた。宿泊助成(山口県)、おもてなし研修(高知県)などの地区会活動のほか、6月3日には全8地区会が参加し名鉄観光サービス中部営業本部の若手社員との合同商談会を開く。
総会のあいさつで近兼会長は「震災からちょうど2年が経ちました。この日に総会を開くのはたいへん意義深い。名鉄観光サービスが伸びていくよう私たちも努力し、心をひとつにしてやっていきましょう」と話した。
総会は、名鉄観光サービスの山陰営業所が昨年9月に松江市内にオープンしたことや、今年5月に出雲大社が60年に一度の遷宮を迎えることから、初めて山陰で開催した。同社が山陰に営業拠点を設けるのは09年に閉鎖した米子支店以来。
同日総会を開いた名鉄マーチ会中国・四国支部会との合同懇親会には、松江市の松浦正敬市長や島根県観光連盟の門脇弘政専務理事らが出席。松浦市長は「湖の大きさが全国5、7位の中海と宍道湖に囲まれ、大山を含めて広域で観光振興に取り組んでいます。現在200万人の市内宿泊客数を4年後には250万人に引き上げたい。宿泊客を増やすことが一番大切だと考えています」。
懇親会では、名鉄観光サービスの神應昭社長が12年の実績などを報告した。「昨年から3カ年の中期経営計画をスタートさせ、この1年階段を1つ昇れました。今年は、計画を1年前倒しし、売上1千億円、取扱人員180万人を達成したい。出雲大社の遷宮、広島の菓子博、フジドリームエアラインズの名古屋―高知便就航など、中国・四国は商品企画、団体誘致の追い風が吹いています。三方よしの精神でがんばりましょう」。