旅館青年部、各県で新体制(1) "オギノミクス"展開/新潟
新潟県旅館ホテル組合青年部(75人)は5月28日、六日町温泉の坂戸城で2013年度総会を開き、新部長に荻野光貴さん(妙高高原赤倉温泉・ホテル秀山七つの扉)を選出した。荻野新部長は前期、全旅連青年部にドリーム旅館プロジェクト委員長として出向し、第1回旅館甲子園の開催などを担当した。
総会冒頭、高橋五輪夫部長(湯沢温泉・雪国の宿高半)は2年間の活動を振り返るなかで、全旅連青年部全国大会の褒賞で「にいがた朝ごはんプロジェクト」がグランプリを受賞したことなどを紹介。「震災後の難局をどう乗り越えるかを考えるなかで、にいがた朝ごはんプロジェクトを始めました。新潟観光を引っ張っていく気概で、行動して結果を出してきたのが新潟県青年部です」と胸を張った。
前期、新潟県青年部では温泉地や観光地ごとに統一した朝ごはんのおかずを出すにいがた朝ごはんプロジェクトを県下全域で開始したほか、新潟県酒造組合と連携した「にいがた地酒の宿プロジェクト」の取り組みに着手している。
来賓からは星野輝征・六日町温泉旅館組合長(坂戸城)、山口敦史・全旅連青年部長が祝辞を述べた。
山口・全旅連青年部長は今期の活動方針を説明するなかで、改正耐震改修促進法への関心と対応を喫緊の政策的課題として提示。自館を例に、地方自治体により異なる助成制度により改修診断、改修工事にかかる費用に数億円の違いが出ることを紹介しながら「特消税廃止運動をみならい一致団結して取り組みましょう」と呼びかけた。
今期、新潟県青年部では、にいがた朝ごはんプロジェクトやにいがた地酒の宿プロジェクトの推進を担当する「米・酒・肴おもてなし委員会」「旅館甲子園委員会」などを新設した。
荻野新部長は「青年部が新潟観光を担っているというプレッシャーとやりがいを感じています。朝ごはんと地酒の宿プロジェクト、にいがた旅館甲子園の開催という"オギノミクス"3本の矢で、宿から地域を、地域から新潟県を、新潟県から全国を元気にしたい」と抱負を述べた。