グループ客狙い、和のコンセプトルーム新設 なんばオリエンタル/大阪
なんばオリエンタルホテル(大阪市中央区)が8月1日、和モダンの新コンセプトルーム「五感plua~まどい~」をオープンした。大阪なんばエリアでは初の和のスペースを設けた和モダンのトリプルルームとなる。同ホテルでは、3―4人のレジャー客や女性のグループ客などを誘客していきたい考え。
「五感plus~まどい~」はホテル5―8階までのコーナールーム4室を約1千万円投じて改装。靴を脱いであがるスタイルを採用し、床は竹のフローリングの天然材に和紙畳を敷き詰めて和のスペースを設けた。安心・安全に配慮した角のない木目調の家具や岩盤浴効果を感じるヒーリングカウチ、岩塩ランプなどを配置している。ベッドは子どもが落ちる心配のないローベッドを採用し、壁には大阪の食文化がモチーフの「たこやきアートボード」を設えた。このほか、バスルームは浴槽とセパレートになった浴槽にダブルシンクにするなど、同ホテル独自の五感をいかした「こだわり30」の仕様を取り入れている。
ルームタイプは、プレミアコーナートリプル、広さ約44平方メートルが3室、エグゼクティブプレミアムトリプル、同約56平方メートルが1室。客室料金はそれぞれ5万5千円(税サ込み)、6万5千円(同)。
オープンを記念し、10月31日まで特別記念プランを販売している。泉州こだわりタオル「匠」と朝食、11時までのレイトサービス付きでプレミアムコーナートリプルを1室4万円(同)、エグゼクティブトリプル同4万8千円(同)で販売している。
あわせて同日、ホテル2階の直営旬粋料理「和ぎ」で、和食のディナーバイキング料理の提供を開始した。新スタイルの割烹料理「四季彩 割烹バイキング」は料理人が1品ずつ調理する日本料理約70種類に、できたてのオーダーバイキングメニュー約30種類を用意している。メニューは月替わりとし、季節の食材をふんだんに使用している。料金は女性が2800円(税サ別)、男性3千円(同)。
同ホテルは従来のビジネス客を主体としたホテルから観光客のニーズに対応したスタイルに転換を図っており、2010年にホテル4階のガーデンフロアを改装し、ダブルルームからツインルームに切り替えたのを皮切りに、11、12年にかけて、ダブルルームをツインルーム、ツインルームをトリプルルームへの転換を図ってきた。そして、12年3月にはホテルの新コンセプトに「四季折々の花咲くパティオと大阪なんばを五感で楽しむ『なんばオリエンタルホテル』」を設定した。