北陸新幹線開業で飛躍誓う 富山旅協協力会が総会
富山県旅行業協会協力会(濱田政利会長=延楽)はこのほど、福井県あわら温泉のグランディア芳泉で第42回通常総会を開いた。112人が出席した。
濱田会長は「北関東の豪雪や大型台風の襲来、御嶽山や阿蘇山の噴火など自然災害が多い年だった」と昨年を振り返ったあと、USJの業績をV字回復させた同社の森岡毅氏を評価。「我々も経営手腕に学びたい」と話した。
また、3月14日開業の北陸新幹線について、50年前に富山県出身の政治家3人が新幹線建設の必要性を訴え、調査が始まったところに起因すると紹介し「新幹線開業は百年に一度のビッグチャンス。飛躍できるよう取り組みたい」。
富山県旅行業協会の早川祐一会長も北陸新幹線金沢開業に対して、本社を東京から富山に移す企業があるなど「観光関係者だけでなく、富山県民にとっても環境が大きく変わる」と展望した。旅行業界にとっても「地元の素材を使った商品を造成する追い風になっている。発地、着地とも大きなビジネスチャンスを迎え、旅行会社と受入機関が表裏一体となってともに発展していきたい」とした。
公益社団法人富山県観光連盟の高野博之副会長は「この大きな節目の年に、北陸へ行こうと思っていただける流れをつくらないといけない」。全旅協の加藤正明副会長はバス運賃の新制度に触れ「いろんな意見をいただいているが、安全を守るための努力とお客様に安心して旅行をしていただけることを目的に進めていきたい。ぜひご協力を」と話した。
2014年度の富山県旅行業協会の実績は会員72社で43万8299人を送客した。もっとも多かったのが富山県内で14万3136人。次いで石川県の5万7707人、東京都2万8821人、大阪府1万9326人、岐阜県1万5195人だった。
総会後の記念講演は、ANAクラウンプラザホテル富山支配人の勝島基江さんが「インターコンチネンタルホテルグループのおもてなし」と題し話した。勝島さんは人事採用の際、人が好き、ニッコリ笑える、笑顔がいいことを重視しているなどと語った。