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名阪近鉄旅連が総会 前年好調、さらに飛躍を

15/05/13

名阪近鉄旅行協定旅館連盟(小田孝信会長=加賀屋)は4月6日、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で2015年度総会を開き、95人が出席した。

総会では、名阪近鉄旅行の会員への総取扱額は18億3765万9千円(前年比107%)。そのうち旅館券は10億8639万8千円(同102%)、観光券は7億5126万1千円(同115%)だったことが報告された。

会員募集旅行「カッコーツアー」の送客人員は25万5728人(同106%)でバスの延べ台数は8742台。宿泊は4万6911人(同94%)、日帰りは20万8817人(同109%)だった。ホームページからのウェブ予約は前年より9985人多い2万9125人、取扱額は2億5746万7千円で順調に推移し、販売促進に注力する。

小田会長は「昨年度は売上げ、利益のいずれも確保され喜んでいる。若い幹部社員が中心となって多くのお客様を送客いただき、お礼を申し述べたい。5月から新型バスを導入し、1泊旅行のプランを強化されると聞いている。さらなる送客を期待している」と話した。

また3月から運行が始まった北陸新幹線についても言及。「首都圏からの輸送量はこれまでの羽田―小松便と比較すると6倍になる。関西と中京圏で500万人、首都圏で500万人の1千万人を集客することを目標にしている」「大手の企画旅行商品では前年同期比で3―4倍増と好調なスタートを切ったが、この百年に一度のチャンスを万全の受入態勢でリピーター客につながるよう努力したい」とし協力を求めた。

名阪近鉄旅行の西村昌之社長は「ウェブ会員の募集を始めて2年半になり、1万4千人を超えた。販売額は全体の12%しかないが対面販売と同様、力を入れていきたい」「4月からバス料金の新制度が適用される。付加価値がある商品造成を行いたい。小田会長からもご紹介いただいたプレミアムバスは、安全は当然のことながら、お客様にご満足いただける厳選した乗務員が対応するので、ぜひご期待いただきたい」と語った。

今年度事業は地区別懇談会の開催、社員研修の実施、旅客誘致宣伝物作成助成金、イベント事業の助成を行うことを決めた。

懇親会では小田会長をはじめ各理事がそれぞれご当地の地酒を持ち込み、参加者に振舞われた。ご当地の地酒の振る舞いは数年前から行われており、総会後の懇親会での名物となっている。

1週間後の4月13日には観光施設連盟(西山健司会長=西の屋グループ)の総会が同ホテルで開かれ、125人が出席した。

西山会長はバス料金の新制度に触れ「格安ツアーにはかなりの影響が出ているようだが、内容のある高額商品は堅調に推移していると聞く。バス料金の助成を出す行政も増えており、行政と民間が協力しあって集客しなければいけない時代になっている。ともに情報を集めて商品造成に力を入れたい。いろんな協力会や協定連盟があり共存共栄を口にするが、心底そのように思ってもらえるところは少ない。名阪近鉄旅行はその数少ないなかの一つだ」と、施設連盟と名阪近鉄旅行の絆を深め、質の高い旅行商品を造成することを確認した。

名阪近鉄旅行の西村社長は、中京圏のメディア媒体とのタイアップで各ツアーを取り上げてもらう取り組みを展開中であることを報告。前年度は46本の取材でツアーの集客に大きな影響があることを伝えた。

バス旅行に関して「名阪近鉄バスを活用し、競合他社との差別化を図る時にきている。プレミアムバスの導入で、高級感あるバス旅行を提供したい」と話した。

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