わずか8カ月でホテル開業 サンケイビル「グリッズ秋葉原」/東京
15/05/29
オフィスビル事業などを展開するサンケイビル(東京都千代田区)がホテル事業を本格化させる。4月21日、東京・秋葉原にゲストハウス型ホテル「グリッズ秋葉原」をオープン。東日本橋の2号店を含め、6カ所でホテル計画が進む。飯島一暢社長は「世界の若者に日本に来てほしい。ホテルが外国人旅行者に受け入れられれば、シリーズ化し日本全国に広めたい」としている。
グリッズ秋葉原は8階建て。独自に開発した2段ベッドのドミトリー(相部屋)を中心に全124床。女性専用フロアやファミリールームのほか、1階にはゲストや地域の人が気軽に飲食を楽しめるカフェ・ラウンジを設けた。宿泊料金は3300円から。
ホテルは、2014年8月に取得した築34年のオフィスビルを約8カ月という短期間でコンバージョンした。設計は、京都で教育施設をコンバージョンした「ホテルカンラ京都」や、学生寮をホテルに改装した「ホテルアンテルーム京都」を手掛けているUDS(東京都渋谷区)。運営も担当する。
ビル取得からホテル開業まで8カ月という短い工期で、新規ホテル開発に比べコストと時間が大幅に短縮できることで、低廉な宿泊料金で提供できるだけでなく、東京都心の宿泊需要の拡大にタイムリーに対応できる。
飯島社長は「(東京オリンピック・パラリンピックの)2020年までに一定規模に育てたい」。
サンケイビルはこれまで、ホテル運営会社の買収により鴨川シーワールドホテルなど8軒のホテルを所有している。