旅館の再生ファンド 星野リゾートとDBJ出資で15年中に設立
15/12/11
旅館などの宿泊業を支援する再生ファンドを星野リゾートと日本政策投資銀行(DBJ)が共同出資し設立する。12月2日、発表した。経営の厳しい旅館に資金を供給するとともに、星野リゾートの運営や販売のノウハウを提供、集客力を高め復活させる。
ファンドは「星野リゾート旅館・ホテル運営サポート投資事業有限責任組合(通称・ホテル旅館リニューアルファンド)」。星野リゾートとDBJで合わせて20億円を出資し、2015年中にも運用を始める。
各地の旅館は、食材をはじめ様々な資材を地元から調達し地域経済に重要な役割を担っているが、耐震改修や過小資本などの経営課題を抱え事業承継が困難なところも少なくない。
そのため、ファンド融資で資金繰りを支援するとともに施設更新や商品開発を促す。と同時に、星野リゾートがこれまでに培ってきた運営ノウハウ、経営コンサルティング、販売面での支援策を提供する。全国に宿泊施設を展開する星野リゾートのネットワークも活用する。
DBJは、ファイナンスノウハウや産業調査能力を活用し、国内事業者が抱える経営課題の解決を支援。ハード、ソフト両面からの支援を強力に推進することで「観光交流人口増大による地域創生に貢献する」としている。