経営体験で得たもの 日旅協関西青年G、リーダーが講演
16/03/03
日本旅館協会関西支部連合会青年グループ(金子憲之リーダー=びわこ緑水亭)はこのほど、大阪府池田市の不死王閣で2016年度第2回研究会を開いた。金子リーダーが「経営体験発表」と題し講演した。
びわこ緑水亭は00年に銀行融資で露天風呂を新設した。露天風呂は自らの発案だったものの経営判断としてどうなのか不安を覚えた。「中小企業大学校に入り、10カ月缶詰状態で猛勉強した」と金子リーダー。この経験は「現在の自分を形成している」という。
01年には10億円を投資して露天風呂付き客室「びわの風」も設けた。中小企業大学校を修了後、京セラの稲盛和夫名誉会長が塾長を務める成和塾でも経営について学んだことが後押しした。「収益を上げるための裏付けを塾で学んだ」。
13年からは「レベニューマネジメント」を導入。いつ、誰に対してどの販売チャネルを使っていくらで売れば自社の購買機会が最大化するかという経営管理方法を突き詰めた。「そのことで常に3―4%の利益が出ることになった」という。
最後に、金子リーダーは社員ととともに会社の向上を目指す「全社員経営」を構築することの重要性を強調した。