「カリスマレベル」の接客 日本の宿おもてなし検定上級合格者が観光庁長官を表敬訪問
旅館ホテルの接客サービスの標準化とレベルの向上を目的に2009年から始まった「日本の宿おもてなし検定」。2017年の上級合格者6人がこのほど、観光庁の田村明比古長官を表敬訪問した。
17年の合格者は男性1人と女性5人。2回目の挑戦で合格した人もいて、田村長官との面談では「試験を通じて、もてなしに対する自分の心構えが再確認できた」「旅館のなかでの自分の立場を整理できた」といった声が聞かれた。
30分程度の懇談の最後に田村長官は「ビジネスの上に、おもてなしが乗っているのが日本の強みです。みなさんの活躍に期待しています」と呼びかけていた。
同検定はJTB協定ホテル旅館連盟の発案で、全国旅館ホテル生活衛生同業組合、日本旅館協会、日本旅館国際女将会などをメンバーとする「日本の宿おもてなし検定委員会」(小口潔子委員長=福島県磐梯熱海温泉・四季彩一力)により運営されている。事務局はJTB総合研究所。
検定は「接遇によるおもてなしのレベル」を初級、中級、中級実技、上級の4段階に設定し、試験や実技、作文や面接などで、各クラスの合格者を認定している。
これまでの合格者は、初級1万6841人、中級4285人。「お客様に感動していただけるカリスマレベル」と厳しい基準を設けた上級は昨年から試験が始まり、17年の合格者を合わせて11人と狭き門となっている。
今年の上級試験合格者で、観光庁を訪れたのは次の各氏。
池田真知子さん(山形県・一久若女将)▽飯星崇さん(群馬県・ホテル木暮接客サービス部門のマネジメント・教育担当)▽田村早代さん(群馬県・田村旅館女将)▽森歩美さん(静岡県・堂ヶ島ニュー銀水顧客管理担当)▽矢島佳代子さん(長野県・池の平ホテル&リゾーツ女将)▽小林孝子さん(長野県・よろづや旅館客室係)。
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