世界一の観光都市へ 東京都ホテル組合が新年懇親会
東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(齊藤源久理事長=四谷・ホテルニューショーへイ)は2月5日、東京・池袋のホテルメトロポリタンで新年懇親会を開いた。組合員のほか小池百合子東京都知事など来賓を含め227人が参加した。
開会のあいさつで工藤哲夫副理事長は、近年のインバウンド市場の隆盛に、「18年は訪日客3200万人が見込まれるなど観光業界にとって嬉しい限り」と紹介する一方、民泊新法について、「6月の新法の施行に備え、各自治体で条例づくりが進められています。一部の区では地域や住民の安全・安心の観点から民泊を抑制する方向を打ち出しています。こうした流れを後押ししていきたい」と話し、運動の広がりに協力を求めた。
また、齊藤源久理事長は、「来年は平成が終わる年です。平成が始まるころの年間の訪日客は300万人程度でしたが、17年は2870万人と、ほぼ10倍になりました。民泊問題もありますが、行政とも手を携えて仲間の宿がお客様でいっぱいになるよう努めていきます」と話した。
2020年の東京オリンピックについても触れ、「一過性の国際イベントとはしなかったロンドンオリンピックの成功事例に倣いたい。来訪者に満足してもらうことで、世界ナンバー1の観光都市・東京と評価を得ることに貢献したい」と近い将来を見据えた。
オリンピックについては、小池百合子東京都知事も「大会後に、来訪者も経済も伸ばしたロンドンを参考にしたい」と応じ、「オール東京で世界に売り込むことが大事。大会後の路線をしっかりと敷いていく」と抱負を述べた。
また、全旅連の多田計介会長は、同日に全旅連正副会長会議が東京であったことから、副会長とともに登壇し、「齊藤理事長をはじめ全国の47人の理事長が仲間の職域を守るために日々努力しています。訪日客の増大には明るい側面だけでなく影の部分もあります。仲間と前進していきたい」と呼びかけていた。
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