新会長に前田さん(あわら温泉美松)選出 JR旅連西日本、13年ぶりに会長交代
JRグループ協定旅館ホテル連盟西日本地域本部(田岡茂会長=兵庫県城崎温泉・三國屋)は5月24日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で通常総会を開いた。会員32人が出席した。役員改選で13年間会長を務めた田岡さんが退任し、新会長に前田健二さん(福井県あわら温泉・美松)を選出した。
2017年度はデスティネーションキャンペーン(DC)への参加、インバウンド向けの会員旅館施設のパンフレットの作成など、従来からの事業を順調に継続。18年度については(1)訪日外国人向け販売ツールの作成・配布(2)大阪ステーションシティ「フラワーアートミュージアム2018」(10月上―中旬)への協賛(3)鉄道媒体などを活用した会員施設のPR―などの事業に取り組むことを決めた。
総会の冒頭あいさつで田岡会長は、今冬の北陸豪雪や5月に発生したあわら温泉の老舗旅館火災など、想定外の災害について触れ気遣った。次いで「インバウンド向けのレールパスに会員案内を入れることはJR旅連に入っていないとできないこと。今後もJR旅連でないとできない力強い施策をやっていかなければならない」と強調した。
前田新会長は「JRと旅館が意見を出しあって、互いの誘客について情報交換する良い会」と、JR旅連のメリットを伝え抱負を述べた。
JR西日本の室博・営業本部長は「昨年度はジャパニーズビューティー北陸キャンペーン、せとうちキャンペーン、山口DC、山陰プレDCなどの多くのキャンペーンで会員の皆様に協力いただいた。昨年6月から運行を開始した山陰・山陽を走るトワイライトエクスプレス瑞風の乗車希望倍率は現在でも平均18倍。山陰が特に人気で約30倍になる時もある」と語り、引き続き協力を要請した。
同旅連本部の佐藤栄司専務理事は「今後も鉄道と観光による地域活性化のよき接着剤、クッション材の役割を果たしていきたい」と述べたほか、鉄道情報マガジン「トレたび」に掲載している会員施設一覧がスマートフォンでも見ることができるように改修したことなどを報告した。
西日本地域本部の会員数は4月1日現在333軒で、昨年度より8軒減少した。
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