ホテルニューアワジG、「ザ・シロヤマテラス津山別邸」を開業 岡山県中部のランドマークに
ホテルニューアワジ(木下学社長)と新津山国際ホテル(松田欣也会長)は2月27日、岡山県津山市に「ザ・シロヤマテラス津山別邸」をオープンした。ニューアワジグループとしては14施設目となるホテルで、県中部のランドマークホテルを目指す。
ザ・シロヤマテラス津山別邸は、老朽化し閉館した津山国際ホテルに替わる新たな地域一番ホテルとして地元財界が中心となり準備。両社が総事業費約32億円をかけて新設した。敷地面積3527平方メートルに地上9階建て、延べ床面積は8195平方メートル。多彩な65の客室、温泉スパ、美作地域の食材を生かしたダイニングレストランなどからなる。
客室は、6階に露天風呂テラス付きの和洋室とツインがある特別フロア9室、5階にテラス付きのツインなどからなるコンフォートフロア15室、3階と4階はレギュラーフロアとしツインとダブル、和室の計36室がある。これとは別に4階には愛犬と一緒に宿泊できるドッグフレンドリーフロア5室も。いずれも露天風呂が付き、フロア内にはドッグランも併設している。
8階の「城見SPA」は、その名の通り津山城跡を眺めながら入浴できる露天風呂付き温泉大浴場。城跡は9階の展望テラスラウンジからも一望できる。7階は、ご当地和牛のステーキをメーンにした懐石コースを夕食として提供するダイニング。ダイニングは1階にもあり、地元食材を採り入れた「みまかさキッチン」は朝食とランチに対応する。
このほか地元特産品を販売する「みまかさマルシェ」、300人以上を収容できるコンベンションホールなど趣の異なるバンケットルームを3つ備えている。
オープン前の2月25日の会見で、ホテルニューアワジグループの木下社長は「数々のホテルや旅館を再生した実績を評価していただいた。我々の施設は、いわゆるチェーンホテルとは一線を画す。上質なサービスを提供するとともに、地域資源を生かした運営を大切にしている」。「館内には津山地域の作家らが作った家具や装飾品をそろえた。地元の魅力を詰め込んだ食事の提供や特産品の販売も行う。岡山県外からのゲストをもてなす『迎賓館』として地域の社交や魅力発信の場にしていく」などと意気込みを語った。
初年度宿泊客数は2万4千人、宴会などを含めた売上高は7億円程度を目指す。ホテルを起爆剤にどんどん人が集まる津山市にしていく考えだ。
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