おもてなし検定の上級合格者4人 観光庁長官と面談
「日本の宿おもてなし検定」で、今年の上級合格者4人が11月13日、観光庁を訪れ、田端浩観光庁長官と面談した。
検定は2009年から始まり、最近では、旅館ホテル従事者を中心に毎年4000人が受験する人気の検定に。初級から上級まで4段階あり、上級合格者は今回の4人を含め累計でも21人(今回含む)と狭き門となっている。
田端長官が4人に、現場での外国人対応について問いかけると、「例えば料理をお出しするときに、材料だけを伝えるのではなく、料理法や盛り付けなど背景にある食文化についてご説明することで喜んでいただいています」「語学が十分ではありませんが、笑顔で打ち解け、心と心で会話することを心掛けています」「大分(地元)だけにしかないモノやコトをお伝えすることで、来てよかったと感じてもらいたいと思っています」などと答えていた。
田端長官は、「引き続き、日本のサービスの質の向上を牽引してください」と、期待した。
検定は旅館ホテルの接客サービスの標準化やサービスレベルの向上を図ろうと、JTB協定ホテル旅館連盟の発案で始まり、全旅連(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)、日本旅館協会、日本旅館国際女将会などをメンバーとする、「日本の宿おもてなし検定委員会」が運営している。
検定では、「接遇によるおもてなしのレベル」を初級、中級、中級実技、上級の4段階に設定している。このうち上級は、「お客様に感動していただけるカリスマレベル」という厳しい基準を設けている。
現在、全受験者の約10%が高校・専門学校・大学の学生や一般企業で、アジアからの留学生の受験も目立つ。今年は台湾の2つ大学から51人が受験した。
今回、観光庁を訪れた上級合格者は次の各氏。
▽田所綾さん(北海道小樽市朝里川温泉・小樽朝里クラッセホテル)▽大日方美穂さん(長野県湯田中温泉・よろづや)▽芦田裕子さん(京都市右京区西院)▽安楽亜梨紗さん(大分県由布院温泉・由布院玉の湯)
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