京都市の小学校跡地に7月開業/ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC
7月21日、京都市中京区の築93年の元立誠小学校跡地を活用した複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」内に、「ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC」が開業した。不動産デベロッパーのHULIC(ヒューリック、東京)グループが手掛けており、今回で3軒目となる。
立誠ガーデン ヒューリック京都は、京都市が推進する元立誠小学校跡地会開発事業で、事業者を公募し、ヒューリックが選ばれた。敷地面積約4938平方メートル、地上8階地下1階建て、延床面積約1万4930平方メートル。元小学校の校舎を活用した既存棟と新築棟で構成し、多目的ホールや図書館、地域の自治会活動スペースや飲食・物販などの商業施設などが入居する。
ホテルは、近代建築の校舎を保全・再生した既存棟「Schoolhouse棟」の2―3階、それとデザインを調和させた新築棟「Main棟」の2―8階に入居。客室数は184室。最上階の8階にフロント、オープンエアーのテラスを備えたレストラン「Anchor Kyoto(アンカー キョ―ト)」(134席)と隣接してロビーラウンジ&バー(38席)を配置。大きく開放部を設け、東山の山並みを目一杯取り込んだ。
アンカー キョートはホテル直営。老舗漬物店「打田漬物」の漬物など京都の食材を使用した小鉢など約18種類のメニューを楽しめる和定食や、既存ホテルで人気のエッグベネディクトやフレンチトーストなど洋食メニューを揃えた朝食やランチ、ディナーを提供する。開放的な店内は個室やスペースを仕切り、パーティにも対応できる。料金は3300円(税サ別)。ランチはパスタランチ1800円(同)からとリーズナブル。ディナーは6000円(同)から。
このほか元小学校の道徳や礼儀作法などを教育する「自彊室(じきょうしつ)」(60畳)を改装。日常から離れ、自らをみつめなおすことで新しい自分を発見する場「Retreat Room(リトリートルーム)」として整備した。
客室は、Schoolhouse棟には高い天井や大きな窓などかつての教室の面影を残す「Grace」をはじめ、関西出身の若手の彫刻家や植栽家の作品を展示した「Lab(ラボ)」など、地域の文化や歴史を感じる特色ある客室計5タイプ20室を備える。一方、新築棟Main棟は、広さ約23-36平方メートル、1~3人収容というシーンに合わせてベッドタイプを選べる「Essential」や同約38平方メートルの「Classy」など6タイプ164室を配置した。中心価格帯は2名1室利用1室4万6000円(同)から。
運営は、ヒューリックホテルマネジメント京都が行う。新型コロナウイルスの影響により先行きは読みにくいが、収束後は既存ホテルが約8割稼働(平常時)と好評なことから、京都も同様の稼働が見込めるだろう、としている。
今後は、東京や札幌、大阪・心斎橋にホテルを出店する計画だ。
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