宿泊者数は38・8%減、外国人客ほぼ蒸発響く 京都市のホテル宿泊状況20年計
21/03/01
京都市観光協会が2月25日、2020年の市内主要ホテルの宿泊状況の年計をまとめた。総延べ宿泊者数は前年同月比38・8%減で、14年の調査開始以来初の前年割れとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、訪日外国人客が大幅減となったことが響いた。
日本人延べ宿泊客数は同32・5%減と苦戦したが、Go Toトラベルキャンペーンの効果もあり、外国人客の多さで控えめだった日本人客の需要の高まりがあり、減少幅はやや抑えられた格好だ。
外国人延べ宿泊客数は同89・0%減。ほぼゼロの状態が長く続き、前年までの京都観光をけん引してきた外国人客需要は蒸発してしまった。それでも宿泊客の外国人比率は14・4%と、全国平均の5・9%を上回った。
客室稼働率は前年と比べて45・4ポイント減の35・8%まで低下。外国人客で賑わっていた京都が受けた打撃はことのほか大きい。
宿泊産業の苦境は、開廃業をみてもわかる。新規開業は518軒で、廃業はそれを上回る580軒。前年から施設数が減少したのは15年以降初めて。
3月1日には京都府の緊急事態宣言が解除されたが、外国人客の回復はまだ先の話。同協会では今後、外国人客不在の間で需要の高さをうかがわせた日本人客がGo Toトラベル再開で戻ると期待している事業者が多いとしている。
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