全国旅館ホテル組合青年部 今年度も学観連とサポーター協定
全旅連青年部(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、星永重部長=福島県湯野上温泉・ 藤龍館)は4月18日、東京・平河町の全国旅館会館で学観連(日本学生観光連盟)とインターンシップ受け入れなどサポーター協定に調印した。
両者の協定は12年目で、継続確認のために毎年、契約を新たにしている。コロナ禍で2020年、2021年はオンラインで調印式を行っていて、リアル開催は3年ぶり。
インターンシップは、青年部事業としては「若旦那・若女将密着体験プロジェクト」として実施している。就業体験を通じて旅館で働くことの魅力や、地場産業としての地域とのつながり、観光業界の仕組みなどについて学んでもらう。
2021年度はコロナ禍の影響で開催時期に苦労し、年度末の3月に岩手県宮古市の旅館ホテル3施設で2泊3日の日程で実施、学観連から17人学生が参加した。2022年度は実施地域は未定ながら、9月に例年同様30人程度のインターンシップ受け入れを予定している。
星青年部長は自らの旅館でインターンシップを受け入れた経験を基に、「フレッシュな学生の皆さんと社員が交流でき、刺激と勉強になりました。インターンシップを通じて、旅館が地方創生の時代に地場産業として地域に寄与できる職業だと確認してください」と呼びかけた。
一方、学観連代表の佐藤美結花さん(桜美林大学)は、「コロナ禍でオンラインでの活動など試行錯誤が続く中、若旦那・若女将密着体験の機会をいただけることに感謝しています。対面活動を増やしながら9月に向けレベルアップしていきたい」と応じていた。
調印式の後、3月のインターンシップに参加した学観連の3人に感想を聞いた。インターンシップでは東日本大震災や震災からの復興の様子にも触れる機会になった。いずれも被災地体験が強く印象に残っている。
小澤直実さん(明海大学)は「東北に親戚がいますが震災以降は行っていませんでした。今回、被災地を直接見たり、地域の人の話しを聞いて、震災に対する思いが変わりました」。
林部美鈴さん(杏林大学)は「旅館では働いているご高齢の方のパワーと同時に大変さを感じました。たろう観光ホテル(津波遺構)で見た震災の映像は忘れられません」。
西野励祐さん(文京大学)は「三陸毛ガニまつりにオンライン出演する機会があり、旅館は地域とのつながりが大事だと感じました。震災後に釜石市を訪れたことがありましたが、宮古市とは違いがありました。一口に震災と言っても地域ごとに被災の中身も復興も異なっていることを知る機会になりました」。
学観連は観光を学ぶ学生同士のネットワークづくりや、観光への理解促進を目的とした学生組織。首都圏を中心に11大学の主に観光系学部・学科の学生230人が所属している。
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