黄綬褒章の受章祝う 琴平紅梅亭・武田料理長へエール/香川
2021年秋の褒章で黄綬褒章を受章した香川県・湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭の武田利史料理長の受章祝賀会が4月19日に同館で開かれ、関係者100人が祝いに駆けつけた。
武田料理長は、一般社団法人全国日本調理技能士連合会の常務理事、ものづくり匠の技の祭典の評議員を務めているほか、調理師学校や高校、中学校へ特別講師として料理の技や楽しさを伝える活動を行っていることなどが評価され、今回の受章となった。また、卓越した技能を持つ「日本食普及の親善大使」として日本料理を世界に情報発信したことが認められ、20年度の「現代の名工」にも選ばれている。
祝賀会の冒頭にあいさつした全国日本調理技能士連合会の木浦信敏理事長は、武田料理長の功績を称え「これからますます活躍されることを期待しています」。また、金刀比羅宮の琴陵泰裕宮司は「江戸時代から金刀比羅宮は庶民信仰の社として多くの参拝者が訪れますが、その参拝の楽しみの一つが料理です。これからも素晴らしい料理を提供してください」。香川県の西原義一副知事は「香川県の食材を使った見栄えのいい料理を出し続けてください」と、それぞれ武田料理長へエールを送った。
武田料理長が所属する琴平グランドホテルの近兼弘幸社長は「私は食べ歩きが好きで、各地でおいしいものに出会うと写真や口頭で武田料理長に伝えます。それだけで日本料理として形にしてくれるのが武田料理長のすごいところです。接客係やフロントなどの意見を聞いて料理に反映してくれたりもしますので、その力量にも感服しています。これからも武田料理長を中心とした紅梅亭チームをお引き立ていただきたい」と語った。
さらに同社の近兼孝休会長は「私が50歳のときに武田料理長の師匠である大田忠道さんと知り合い、武田料理長を紅梅亭に迎えることになりました。お2人を見ていて師弟関係の素晴らしさを見させていただきながら、宿や地域へのご提言をいただき、今日に至っています。感謝申しあげたい」と話した。
武田料理長は「黄綬褒章を受章できたのは本日お集まりの皆さま方のおかげです。この栄誉に恥じることのないよう料理人として精進してまいります」と謝辞を述べた。
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