OMO7大阪が開業 星野リゾートが都市観光に提案「なにわラグジュアリー」
星野リゾート(星野佳路代表)にとって大阪初進出となる「OMO7大阪 by 星野リゾート」が4月22日、大阪市浪速区にオープンした。JR新今宮駅前で交通の要衝にあり、大阪ミナミの立地を生かした「ディープな大阪」の都市観光や体験を前面に、観光需要を見込む。
OMO7大阪は地上14階建て、客室数436室で、星野リゾートにとってこれまでにない大規模な新築案件。日本初の建物を5千枚の幕で覆った特徴的な外観とともに、ホテル前に広がる約7600平方メートルのガーデンエリア「みやぐりん」が目を引く。広大な芝生広場を中心にデッキテラスや散策路などで構成され、日中は一般にも開放される空間だ。
みやぐりんでは6月末までの夜間、地元店が出店しタコ焼きや地ビールを宿泊客に振る舞い、幕で覆った外壁を活用したLEDの花火を表現したイベントを実施する。
館内もパブリックスペースが充実。全長約85メートルのOMOベースは、ホテル周辺のまちの情報を細かく掲示したご近所マップ、大阪関連の書籍が並ぶライブラリーラウンジ、カフェ&バル、ダイニングが並ぶ。木津卸売市場などを訪ねるまち歩きツアーの受付もここ。棟続きで、大阪の銭湯文化を再現し、天窓が開放的な「湯屋」もある。
客室は部屋の真ん中に大きなテーブルがあり最大6人まで泊まれる「いどばたスイート」、通天閣やあべのハルカスが一望できる「コーナーツインルーム」など8タイプ。「食」も大阪色を前面に箱寿司や串カツをアレンジした夕食、粉もんやダシ文化を生かした朝食を提供する。宿泊料金は1泊1万2千円から。
開業を前に18日の内覧会で、星野代表は「都市観光のニーズに応えるOMOブランドのフラッグシップ施設になることを期待している」とし、中村友樹総支配人は「笑いとおっせかいの精神で『なにわラグジュアリー』を提案したい」と意気込みを示した。
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