宿泊業を夢のある業界に 日本旅館協会が総会、大西新会長が方針示す
一般社団法人日本旅館協会(浜野浩二会長=北海道・グランドブリッセンホテル)は6月9日、東京のホテルインターナショナルコンチネンタル東京ベイで2022年度通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で大西雅之副会長(北海道・あかん遊久の里鶴雅)を新会長に選出した。
大西新会長は「副会長や理事、相談役、会員の皆さんの協力をいただきながらコロナに立ち向かう」と宣言。短期的な緊急の課題と中長期的な課題があるとし、短期的な課題に「Go Toトラベル事業の早期再開」「インバウンド受入の制限緩和」「人手不足問題の解決」「過剰債務問題のソフトランディング」を掲げた。これらは新型コロナウイルス対策本部で引き続き対応する。
中長期的な課題は「宿泊業を夢のある業界にするための従業員の待遇改善」とし、諸課題に取り組む新たな委員会として(1)データの電子化(2)会員調書変更(3)災害時の情報収集(4)電子商取引の活用(5)キャッシュレス対応(6)生産性向上(7)労務管理(8)人手不足対策、人材育成(9)SDGs対応(10)規制緩和(11)HACCP対応−を設置する考えを示した。
浜野前会長は退任するにあたり「3年前の秋、元会長の針谷さんや北原さんから会長は特に何もすることがないからと言われ、お引き受けしたら翌年に新型コロナウイルス感染症で大変な状況になりました。副会長や常務理事、佐藤専務理事、会員の皆さんのおかげで任期を務めることができました」「もう少しきちんとしてからの退任という気持ちもなくはありませんでしたが、今の状況を打破するには大西新会長が適任です。先頭に立って奮闘されると思う」とエールを送った。浜野前会長に続いて8年務めた佐藤英之専務理事も退任し、後任には前観光庁観光産業化旅行業務適正化指導室長の青木幸裕氏が就任した。
新役員は次の皆さん(敬称略)。会長=大西雅之。副会長=唐神昌子(北海道・ホテルまほろば)▽佐藤勘三郎(宮城県・伝承千年の宿佐勘)▽渡邊幾雄(栃木県・やまの宿下藤屋)▽松﨑陽充(石川県・まつさき)▽前田健二(福井県・美松)▽岡本厚(大阪府・不死王閣)▽有本隆哉(広島県・宮島グランドホテル有もと)▽奥村敏仁(愛媛県・大和屋本店)▽桑野和泉(大分県・由布院玉の湯)。専務理事=青木幸裕
- ニューヨークでホテル・ウィーク 1月2日から約120軒が25%オフに(24/11/21)
- 和歌山県温泉協会が24年度総会 温泉文化のユネスコ文化遺産登録へ協力、総会後2500筆の署名(24/11/19)
- USD 愛犬家の意見を集約、ペットと泊まれる「フォルク箱根強羅」を開業(24/11/15)
- HIS カッパドキアにホテル開業、マリオットが運営・管理(24/11/15)
- ヒューリック 2025年に「THE GATE HOTEL 福岡 by HULIC」開業(24/11/14)